運動性無月経 ウンドウセイムゲッケイ

初診に適した診療科目

運動性無月経はどんな病気?

運動性無月経は、主にスポーツ選手にみられる月経に異常が起こる症状の事です。運動へのストレスや体脂肪率が低い事が月経に異常が起こる原因であると言われています。通常の月経がある女性は体脂肪率22%程度が必要とされており、それを下回ると月経に異常が起こります。マラソン選手の4割強が体脂肪率が低いために運動性無月経であるとのデータもあります。治療には、生活改善やエストロゲンの投薬が有効とされています。

主な症状

運動性無月経は主に、スポーツを続けている人に多くみられる、月経異常の症状です。日ごろの運動量があまりにハードであったり、ストレスを受けたりすることで、健康状態に影響を及ぼします。女子の運動選手で、初経が発来するのが、遅延するほか、続発性無月経となることもあるのが、運動性無月経の症状です。重症にならないうちに、食事による治療で効果をあらわすこともあります。

主な原因

女性がスポーツなどで自分の限界を超えて身体を鍛えることで、月経を起こすためのホルモンが正常に分泌されなくなるのが原因で、運動性無月経は起こります。自分の限界を超えようと己を鍛えることは、月経をコントロールする視床下部に、その機能を損なわせるほどのストレスを与えることがあります。また、女性が正常な月経を起こすのにはある程度の体脂肪が必要となり、身体を鍛えすぎることで、それが減少しすぎるのも原因です。

主な検査と診断

運動性無月経の検査方法というものは特になく、1か月たとうとも月経が発生しなければ無月経の症状となるということになります。ただし、性交渉を前の月経から行っていないという条件のもとで1か月月経がない場合です。性交渉を行っていて月経が来ない場合は無月経ではなく、妊娠したということになります。無月経と妊娠は別の症状なので注意しましょう。

主な治療方法

適切な食事量と運動量を保つことで、女性として適切な体脂肪率を維持することが、運動性無月経の効果的な治療法となります。十分な女性ホルモンを自力で生成する能力が低下している場合は、エストロゲン剤の服用を行うことで、ホルモンバランスを整えて、生理を起こさせるように治療をします。ストレスも運動性無月経を引き起こすので、心理カウンセリングが有効な治療法となる場合もあります。