変声障害 ヘンセイショウガイ

初診に適した診療科目

変声障害はどんな病気?

変声障害とは、男性が思春期を迎えても声変わりしなかったり、少年のようにやや高めの声を保っている状態を言います。主な原因は、ストレスなどによるものとされていますが、男性的な声が出ず悩む成人男性も少なくありません。改善方法は、手術や投薬による治療もありますがボイストレーニングにより低い声を出せるように訓練する方法もあります。どちらというとボイストレーニングの方は、身近で効果的な方法とされています。

主な症状

体が成長する過程の生理現象として、声変わりがあります。まれに、声変わりが順調にいかないことがあります。これを、変声障害といいます。一般的に、男性は13歳~15歳ごろで声変わりをして低い声になるのですが、思春期を過ぎてもまだ声変わりをしないで高い声の状態が続くのが症状です。様々な原因によって起きるものなので、中学生を過ぎてもなかなか声変わりをしない場合には、医師へ相談することが大切です。

主な原因

思春期に通常経験する声変わりがおきず、大人になっても少年のような高い声を持ち続ける事を変声障害と言います。考えられる原因としてはホルモンの異常や精神障害ですが、全て解明されている訳ではありません。声帯や咽頭を検査した上で専門医が診断をします。治療については投薬では効果がでないことがあり、症例によって手術かボイストレーニング、あるいは両方を組み合わせて行われるのが一般的です。

主な検査と診断

変声障害の検査方法はまず問診で先天性か後天性かを診断します。次に視診で声帯を観察します。肉眼でみる方法とファイバースコープやストロボスコープなどを用いて診る方法があります。さらに発声機能検査装置という機械で声の高さ、強さ、発声する際の空気量を測定し、正常範囲か検査します。そして筋電図で声帯の筋肉をみて正常に神経が働いているのかを診ます。

主な治療方法

変声障害の治療法は音声治療や発声治療が一般的です。甲状軟骨切痕を上から押さえて発声すると、声も出しやすく、少し低音になります。繰り返しトレーニングすることで改善することができますが、この方法では、治療が長期化してしまいます。最近では、輪状甲状筋にボトックスを注入して音を低くした状態での音声治療、発声治療を行う方法でもトレーニングが行われています。この方法は治療も短期間です。