早期がん

早期がんはどんな病気?

早期がんは高い確率で治癒が期待できるがんのことで、病期がそれより進んだがんが進行性がんです。胃がんでは浸潤が粘膜と粘膜下層に限局しているものを早期がんと言います。胃がんの早期がんは3つの型に分けられ、Ⅰ型は隆起型、Ⅱ型は平坦型、Ⅲ型は隆凹型です。Ⅱ型の中でもやや隆起しているものはⅡa、ほとんど平坦なものはⅡb、びらん性の浅い陥凹を示すものはⅡcに分類されます。

主な症状

早期がんとは、まだガンの細胞ができて間もない状態を指します。がん細胞ができると、腫瘍が出来物として触れることができます。また、腫瘍によってなんらかの閉塞症状がでることもあり、例えば、大腸にできた腫瘍によって、便通異常が起こることもあります。また、がん細胞からの出血も起こるので、ちょっとしたことで出血しやすいので、いつも違う出血であったり、貧血がひどい場合は注意が必要です。

主な原因

早期がんの原因として細胞遺伝子の異常が挙げられます。人の体は約60兆個の細胞からなっており、毎日細胞分裂を繰り返して細胞の入れ替えを行なっています。細胞分裂する際に、紫外線や化学物質などの発がん性物質によって核が傷ついてしまい、がんを誘発する突然変異の細胞が出来てしまう場合があります。突然変異の細胞の多くは生きていけませんが、極めて稀にそのまま生き残ってしまうことがあるのです。

主な検査と診断

早期がんを見つけるための主な検査方法は、CT検査、エコー検査、レントゲン検査、血液検査、そしてPET検査です。多くは、集団検診や簡易的な検診ではレントゲン検査が用いられます。レントゲンが有効ながんもありますが、レントゲンだけでは早期発見できないがんもやはりありますので、肺などはCT検査、乳房ならば必要に応じてエコー検査をします。

主な治療方法

早期がんの治療法は、抗がん剤やホルモン剤を使ったものが多いです。手術しなくても治療可能な場合が多く、従来以上に早期がんに対しての対応はしやすくなっています。早期がんにも進行具合に違いがあり、免疫賦活剤を使って対処するケースもあります。この他、場所によっては放射能療法での治療が可能となっていますが、医療施設によって展開しているかどうかは違うことも多いです。