非a非b型肝炎

初診に適した診療科目

非a非b型肝炎はどんな病気?

昔の呼び名で非a非b型肝炎というもののほとんどが現在のC型肝炎です。血液感染を起こすので原因として考えられるのは、輸血、手術時、注射器の共用、針刺し事故などです。慢性肝炎となりやすく、5年から10年の時間を経て肝硬変を高確率で発症し、さらに汗がんへと進行する可能性もあります。治療としては慢性化を防ぐか、慢性肝炎を抑えていくことになります。

主な症状

非a非b型肝炎の症状としては、初期では発熱、悪心、嘔吐等が認められます。肝機能障害や黄疸等を出現する急性の肝炎症状を示す場合が多く認められます。慢性化した場合は慢性肝炎状態に移行しますが、長期間の慢性肝炎状態の持続によって肝硬変や肝細胞癌の発症の危険性が高くなります。慢性肝炎の持続によって約60%が肝硬変へ移行し、肝硬変患者の約7~8%が肝細胞癌を発症します。

主な原因

非a非b型肝炎の多くはC型肝炎であるが、その原因は血液感染によって起こります。現在の輸血ではほとんど心配ないですが、昔に大きな手術を受けて輸血をしたことがある場合は、感染の可能性があります。針刺し事故、入れ墨や覚せい剤の回し打ちなども感染原因となります。ごくまれに性的接触による感染や、出産時の母子感染も少数ですが見られます。

主な検査と診断

非a非b型肝炎の検査方法は、抗体検査によってウィルス肝炎の病原体を特定していきます。現在知られているa・b型以外の型式は、c型、d型、e型、g型、tt型であり、採血して検査します。また食べ物から非a非b型肝炎となるウィルスに感染するケースもありますので、問診によってどのような食事をしたかも大切な資料になります。感染経路を特定する重要な検査基準になりますので、とても重要なのです。

主な治療方法

非a非b型肝炎の治療法はC型肝炎の治療法と同じです。非a非b型肝炎は慢性的なものや急性非a非b型肝炎もありますからインターフェロンによる療法などを行い治療します。半年ほどウイルスを減らすように経口による薬を投与する治療法もあります。慢性的な場合には長期に渡り治療を行うために時間をかけて抗ウイルス薬などを用いて治していきます。