神経肉腫 シンケイニクシュ

神経肉腫はどんな病気?

神経肉腫は、末梢神経や中枢神経などの人間の体のあらゆる神経の部分に腫瘍ができる病気として定義されています。症状としては、神経が腫瘍におかされることによって、最初のうちは反応などの行動が鈍くなってくる症状を引き起こします。また、腫瘍がおかされている神経の部位に麻痺が頻繁に起こる事も特徴です。重症の場合は、五感が機能しない事もあります。

主な症状

神経肉腫は症状が現れづらく、発見が遅れ、病状が進行してしまうことがあります。皮下や筋肉にこぶやしこりが出ますが、痛みはほとんどの場合ありません。進行がかなり進むと、腫瘍が大きくなり炎症を起こし、腫れや微熱の症状が現れます。関節周辺の神経に肉腫があった場合は、進行により、関節の曲げ伸ばしがしづらくなります。また、皮膚の変色が見られることもあります。

主な原因

神経肉腫とは神経細胞に肉腫である腫瘍ができる症状であり、その原因としては遺伝子に関係していることが最近の研究で判明してきているのです。そのためこの病気の治療には遺伝子レベルで治療可能なゲノム治療薬が必要となってくるのです。しかしながら現時点ではこの治療薬は開発されていないので今後の治療薬の開発が望まれているところです。

主な検査と診断

神経肉腫の検査方法は、先ず、触診をし、超音波検査、そして腫瘍の組織の一部を採取して、生検をします。そのあと病理で、顕微鏡で腫瘍組織の観察をし、診断とその腫瘍の悪性度を判定します。この診断は、肉腫の病理に精通した病理医によって行われます。大きさや、転移を調べるためには、MRI検査やX腺CT検査を行います。必要に応じては、血管造影検査も行います。

主な治療方法

神経肉腫の基本的な治療法は、腫瘍の部位を外科的な手法で切除します。この肉腫の外科的な療法は、腫瘍の部分を広い面積で取り除く必要があり、骨や神経なども含まれるようなケースでは手術が困難になります。しかしながら、このような場合は、骨や神経などを身体の異なる部位から移植する手術も行う事が出来るようになっています。また、小さい腫瘍に対しては、放射線療法も用いられています。