骨性斜頸 ホネセイシャケイ

初診に適した診療科目

骨性斜頸はどんな病気?

斜頸というのは、常に首を左右のどちらかに傾けた状態になっているものです。原因は大きく四つに分けられており先天性筋性斜頸、炎症性斜頸、眼性斜頸があり、骨性斜頸は生まれつき頸椎や胸椎に異常があることが原因となっており首がまがっていることをいいます。成長していく過程で何らかの異常がみられ障害があらわれた際には外科的手術が行われます。

主な症状

骨性斜頸は先天性のもので、症状は新生児期に現れます。首が片側に斜めに傾いてしまい、反対側に回しにくいため、いつも同じ方向ばかり顔を向けていることで発見されます。ただの向き癖と異なり、手を引いて起こしても首が持ち上がらない、うつ伏せ状態から首を持ち上げない、といったことが見られます。この症状が数年にわたり続くと、顔面が左右非対称になる後遺症が現れることもあります。

主な原因

骨性斜頸は生まれつき首や胸の骨の形に異常があり、そのため、首が傾く病気です。診断はレントゲン撮影でわかります。原因は先天性なのではっきりしたことはわかりません。首が回しにくくなったり、震えがきたりしますが、時に痛みを伴います。成長するにしたがってひどくなる傾向があり、そうした場合には外科手術を行い、周囲からの視線などからくる精神的苦痛に対してはメンタルケアを施します。

主な検査と診断

基本的な骨性斜頸の検査方法は触診になります。この疾患は特定の部位が極度に傾き、旋回しにくくなる症状がでるために、触診で筋肉の硬度を検査します。また、この症状は一定方向を向いて運動制限があるために、回旋や側屈の度合いを確認し、可動域に制限があるような場合には、超音波の検査などを使用し、骨性斜頸の症状をさらに詳しく検査します。

主な治療方法

骨性斜頸の一般的な治療法は、その症状に応じて異なります。この治療では薬物療法が普及しており、精神安定薬、筋弛緩薬、特定の毒素を用いた治療などが行われます。 これらの治療法で症状が改善する事が多く、他の身体の部位に影響を及ぼすことはほぼありません。しかしながら、これらの薬物療法に効果がなく、症状が改善しないような場合は、外科的な手術での治療が行われることがあります。