機能的構音障害 キノウテキコウオンショウガイ

初診に適した診療科目

機能的構音障害はどんな病気?

機能的構音障害は通常の発音が聞き取り辛い発音障害の一種です。私生活で使用する一定の発音を習慣的に誤って発音してしまうため、利き手側は正しく聞き取ることが出来ません。機能的構音障害自体は幼いことからの習慣的な部分が原因であることが多いため、正しい訓練を行うことで十分に改善することが可能です。数回の訓練ですぐに発音を正すことが出来るので、機能的構音障害の疑いがある場合にはすぐに改善を行ってください。

主な症状

機能的構音障害の症状としては、カ行がタ行に、サ行がタ行に置換され発音してしまうことがあげられます。例えば「おかあさん」が「おかあたん」、「おばあさん」が「おばあしゃん」などです。これらは置換型と呼ばれますが、不明瞭な発音をする場合にはひずみ型と呼ばれるものもあります。ひずみ型は発音方法が間違っていたりするので言語聴覚士などの指導が必要になります。

主な原因

機能的構音障害は、子供が成長する過程で、言語習得分野の発達が不十分であったことを原因として起こります。主に幼少期に間違った言語発音を習慣的に使用していたことや、正しい言語発音に触れる機会がなかったことを誘因とします。また、近年、輸入食品が増え、日本の食生活が以前と比べて変化してきていることも原因の1つであると推測されます。

主な検査と診断

機能的構音障害では構音器官の状態や難聴の有無を調べます。主な検査方法は診察と聴力検査、言語聴覚士による講音検査です。診察では口蓋や鼻咽腔などの講音器官に異常が無いか確認し、難聴の有無を聴力検査で調べます。講音検査では言葉が正常に発せられているか、正常な発達範囲内であるか等が評価され、講音障害の程度や種類などが判断されます。

主な治療方法

機能的構音障害とは、病気などの原因がないのに、発声に異常がみられることを言います。機能的構音障害は、言語聴覚士による訓練を受ける事で改善することができます。誤った発声を改善させるためには、誤った発声を自覚させることが必要です。その後、正しい構音訓練を行っていくことで改善します。成長とともに、自然に治る可能性もあるので、特別な治療法を行わずに経過観察をすることもあります。