両側性難聴

初診に適した診療科目

両側性難聴はどんな病気?

両側性難聴両側の耳に難聴の症状が現れる病気です。両側の耳が聞こえづらくなったり、痛みを伴うことがあります。もともと難聴を患っていた患者さんに多く、進行してこの病気になるのが一般的です。血管拡張剤やビタミン剤といった薬での治療法がなされ、症状を徐々に抑えていきます。遺伝性の難聴は両側性難聴と異なるため、遺伝による発症はないです。

主な症状

両側性難聴の症状としては、両耳が同時に難聴になるとは限らず、片側ずつ聴力が落ちていく場合もあります。よって左右の聴力が違うこともあります。一気に高度難聴になることもあれば徐々に落ちていく場合もあり、進行度も人それぞれです。しばしば耳鳴りを起こすこともありますが、めまいを起こすことは少なく、めまいを起こす難聴の場合は、別の病気の疑いがあります。

主な原因

難聴が両側に起きてコミュニケーションが取りにくくなる、両側性難聴の原因は不明となっていますが、発症された若年層の方には血族結婚や難聴者のご家族がいらっしゃる場合が多く、遺伝的な要因があると考えられています。難聴の原因遺伝子が特定されつつあるために、研究が進めばご家族に難聴者や血族結婚の方がいない方でも遺伝子の異常を突き止められるかもしれません。

主な検査と診断

両側性難聴の検査方法としては、難聴の疑いがある場合には、耳鼻科においてまず聴力検査を受けることではじまります。一般的には防音室においての聴力検査をいくつか行うことになります。そこで疑いが濃厚になった場合には、医者によって耳まわりや耳孔に異常がないかを検診したりしてから難聴の原因となる内科的要因がないかなどの詳しい検査に入ります。

主な治療方法

基本的な両側性難聴の治療法は、薬物療法になります。この治療法ではステロイドやビタミン剤に加え、血流を改善させる効果のある薬剤などが用いられる事が一般的です。又、その他の治療としては、漢方による治療などがありますが、この難聴では患者様の聴覚の状態に応じて、刺激となる音を回避しながら、最適な治療の方法が選択される事になります。