ラテントがん

ラテントがんはどんな病気?

ラテントがんは、何らかの原因で死亡した人を剖検した場合に初めて発見される癌の事です。これは高齢になるに従って発生率が上昇します。欧米と日本に於ける前立腺ラテントがんの発生頻度は前立腺癌の罹患率と比較して低いです。またラテント浸潤性型とラテント非浸潤型に分類した場合、ラテント非浸潤型に於いては世界の地域による差は有りませんでした。

主な症状

ラテントがんの症状は、無症状であると言われています。これは、臨床癌という症状のある癌とはちがって、人種差はほとんどみられません。前立腺癌以外の原因によって亡くなった人の前立腺を解剖で調べてみると、5分の1以上の割合で前立腺癌が見つかるのですが、これが病状が無いというわけです。ラテントがんとは、人種に関係なく、病状があらわれず起こる癌です。

主な原因

ラテントがんは原因がはっきりしていません。前立腺や甲状腺の症状があった人が亡くなった時に、人体を解剖した結果、隠された部分に癌細胞が見つかった場合が多いですが、その方が存命中にはがんによる症状がでていなく、特有の苦しい痛みやその他の症状がなく、ご本人も自分ががんとはわかっていません。死因はがん以外の病因で、がんも併発していたというものです。

主な検査と診断

ラテントがんというのは、前立腺がんが潜伏しているものなので、検査方法としては一般的な前立腺がんの検査が行われます。検査をするには、複数の工程に分かれていて、まずは血液検査があります。その後、超音波検査や直腸診、MRI検査などが行われ、それを総合的に判断して診断がされます。こうした複数の工程を行う事によって、まだ発病していないラテントがんを検査する事が可能です。

主な治療方法

ラテントがんとは、お亡くなりになられた方を解剖した際に、初めてその存在が発見されるがんのことをいいます。ラテントがんは、治療してもしなくても命には特に影響のないがんのことをいい、高齢者になるに従って、体内に存在していることが高くなります。ラテントがんとして代表的なのは、甲状腺がんや前立腺がんなどがあり、治療法としては、合併症などに配慮しながら経過観察を行うことなどがあります。