水・電解質、酸塩基平衡異常

初診に適した診療科目

水・電解質、酸塩基平衡異常はどんな病気?

水・電解質、酸塩基平衡異常については、多くの急性期の疾患について、症状として伴ってくる事で知られています。水・電解質、酸塩基平衡異常については単独で発症するのは極めて稀となっており、多くの疾患の二次的に生じ、憎悪因子として作用することが多いです。疾患の過程において身体の中の水素イオン恒常性が阻害された結果、疾患の重症度に関連するように作用します。

主な症状

人の体液(血中)のpHは7,40±0,05に保たれていますが、水・電解質、酸塩基平衡異常というのは血中pHがこの正常範囲から外れた状態をいいます。これが7,35未満になるとアシドーシス、7,45より高くなるとアルカローシスとなります。症状としては、アシドーシスでは吐き気や疲労感、眠気など、アルカローシスでは筋肉の痙攣や引きつりなどが現れ、どちらも重症例では意識障害をきたして死に至ることもあります。

主な原因

水・電解質、酸塩基平衡異常の原因は、血液のphが高くなるアルカローシスがおきることによって引き起こされる代謝異常なのです。このため血中の酸度を測ることによって早期の発見をすることができるのです。スポーツなどで電解質が汗で放出される時などもこの症状になりやすいので、激しいスポーツをおこなう際には注意して電解質を摂取しておくべきなのです。

主な検査と診断

人間の血液の水素イオン濃度は腎臓や肺の働きにより、一定の濃度に保たれています。それらの臓器の正常な働きを確認するために水・電解質、酸塩基平衡異常を検査します。水・電解質、酸塩基平衡異常の検査方法は、動脈血の採血直後に血液ガス分析装置を用いて自動測定を行います。血液の水素イオンの濃度、二酸化炭素分圧度、重炭酸イオンの濃度を調べることで診断を行います。

主な治療方法

水・電解質、酸塩基平衡異常の治療法は、とにかく血液内のphを正常に戻さなければならないので、その症状に応じた成分をゆっくり点滴して正常なph値へ戻すことが優先となります。これを正常値に戻さなければ、命の危険を伴ってしまうためです。この原因を引き起こしている病原を見つける前に、しっかり処置してから、水・電解質、酸塩基平衡異常を起こしている原因を探ります。