未熟児後期貧血 ミジュクジコウキヒンケツ

初診に適した診療科目

未熟児後期貧血はどんな病気?

出生時の体重が2000g以下の未熟児は、低体重児と言われ、臓器や体内で血液を造ったりする働きが未熟であることが多いです。この為、生後3ヶ月以降になって鉄欠乏製貧血、いわゆる未熟児後期貧血がおこります。この病気は鉄剤を摂取することによって治ります。インクレミンシロップというオレンジ色のシロップタイプの鉄剤を出されることが多いです。

主な症状

未熟児後期貧血の症状としては、新生児の場合は、哺乳力が低下します。また、顔色、身体の色が青白く見えたり、元気がなくなったりすることがあります。食欲がなくなり、なかなか体重が増加せず、体調不良になります。貧血が進むと、全身へ十分に血液を運ぶことができなくなるので、心拍数が上昇したり、酸素の投与が必要になることもあります。

主な原因

未熟児後期貧血の原因としては、未熟児(ここでは早期産による低体重出生児を「未熟児」とします。)は、正規産児と比較して生後の体重増加による血液量増加が著しいため、肺呼吸開始に伴うエリスロポエチンホルモンの減少によって、血液中に必要量の赤血球が得られなくなる事、また未熟児は母体から十分な鉄を得ることができぬまま出生するため、鉄の欠乏によって十分な血色素が生産されないことなどが挙げられます。

主な検査と診断

未熟児後期貧血とは未熟児の貧血と言われ母体からじゅうぶんな鉄分をもらう前に早く産まれてきたために後期貧血を発症します。未熟児後期貧血の検査方法は末梢血液検査と血清鉄のチェックを行われます。後期貧血の場合の検査方法の結果では小球性低色素性の貧血であり血清鉄の低下を見られる事で未熟児後期貧血であると診断します。治療法は鉄剤を与える事で改善します。

主な治療方法

未熟児後期貧血の治療法は、輸血かエリスロポエチンで行うのが一般的です。このほか貧血のケースに合わせて鉄剤を使用することがありますし、他にもビタミンを摂取して対応することがあります。医師に診てもらい、何が不足しているのか調べてもらうことで、対応した不足物質を補うことが可能となります。そのため個人の判断ではなく、適切な治療法を知ることが重要となります。