慢性精嚢炎 マンセイセイフクロエン

初診に適した診療科目

慢性精嚢炎はどんな病気?

急性の精嚢炎は通常前立腺炎に伴って発症する為に、排尿に伴う痛みや血尿等の急性前立腺炎と同様な症状が認められます。慢性精嚢炎は通常急性精嚢炎に続発しますが、射精痛を伴う事が特徴的所見となります。射精時には精嚢の平滑筋が収縮する事によって射精が行われますがこのことが射精痛を引き起こします。慢性化した場合化学療法と同時に局所療法を行う事が大事です。

主な症状

慢性型の精嚢炎である慢性精嚢炎の主な症状としましては、男性の射精をともなう際の射精痛となります。また、その他には排尿の際に痛みを伴う排尿痛や頻繁に排尿がしたくなる頻尿、尿に血が混じる血尿、そして発熱などの症状も起きます。基本的には慢性精嚢炎ではあまりないケースですが、急性前立腺炎とおなじような症状が起きる場合もあります。

主な原因

慢性精嚢炎の原因として挙げられることは、細菌感染、膀胱炎が広まっての発症、リンパ行性あるいは血行性感染に併発しての発症の3つです。慢性精嚢炎を引き起こす細菌の種類は、大腸菌、連鎖球菌、ぶどう球菌、淋菌、結核菌、マイコプラズマなどがあります。膀胱炎の広まりや性感染発症に併発して発症するのは、尿が汚れて細菌が増えているためです。

主な検査と診断

慢性精嚢炎の検査方法としては、肛門から指で前立腺を診察し、この時に痛みがあればこの疾患の詳しい検査を行います。この疾患に疑いがない方は、この疾患が原因となる前立腺に痛みはありません。又、尿検査で白血球の状態を調べ、尿の細菌を培養する検査で細菌を確認します。そして、性行為からの前立腺炎の可能性もありますので、尿の特定の菌の検査を行います。

主な治療方法

慢性精嚢炎の治療法には、抗生物質を使います。炎症の原因になっている菌を調べ、その菌が特定されるとその菌に対しての抗生物質を使用します。慢性精嚢炎は完治させるには、抗生物質の治療だけでなく精嚢前立腺マッサージや生活習慣の改善などを行い治療をしていきます。この慢性精嚢炎の治療は長期間かかることが多く、特に生活習慣でのタバコや刺激の強い食べ物、お酒などを控える必要があります。