睡眠時驚愕症 スイミンジキョガクショウ

初診に適した診療科目

睡眠時驚愕症はどんな病気?

睡眠時驚愕症とは、睡眠時に無意識のうちに異常行動や発言を繰り返す病気です。一般的に精神面と脳神経の異常が認められた場合に発症する場合が極めて高く、睡眠中に見る夢の関連性も示唆されています。また、高齢者になるほど発症する確率が高くなり、脳神経の老化に伴って発症する可能性が高くなることがあります。幼少期にも見られる場合がありますが、一般的には時間経過と共に改善する事が多いです。

主な症状

睡眠時驚愕症の主な症状は、夜間睡眠時にぐっすり眠っているように見られる状態にもかかわらず、とつぜん大声で泣き出したり、わめき出したり、汗をぐっしょりかいて、話しかけてもすぐに応じられず、落ち着くまでしばらく時間を要するような状態です。このような状態が頻繁に起こります。一過性の場合もありますが、中には長く続いて出てしまうこともあります。

主な原因

睡眠時驚愕症の原因は、主に精神的な面でのストレスが関与することが多く、長期間に渡りストレスを感じ続けることによって発症する場合がほとんどです。また、幼少期や青年期に特別多く見られることも特徴で、まだ心身ともに発達していないことから受けるストレスによって更に症状が加速されるとしています。また、睡眠障害などの合併症の存在は認められておらず、要因は主にストレスとされています。

主な検査と診断

睡眠時驚愕症の検査方法としては、睡眠ポリグラフを用いて、睡眠時における脳波の検査、呼吸、心電図、酸素飽和度、ノンレム睡眠の睡眠段階や、レム睡眠行動障害等を調べます。その他、アクチグラフを使い、時間単位の活動量を測定し、睡眠スタイルを、客観的に測定します。いずれの場合も、脳波に「てんかん」がないことの確認が、必要になります。

主な治療方法

睡眠時随伴症の一種である睡眠時驚愕症の治療法についてですが、この症状は通常、成長に伴い次第に消失するといわれています。よって今症状に悩まされている子供さんなどは治療を行う必要がまだないのです。放っておけば成長するにつれ、症状はなくなっていくのです。しかし、もう成人であったり、症状がひだい場合はベンゾジアゼピンといわれる薬を用いることもあります。