緩徐進行性失語症

初診に適した診療科目

緩徐進行性失語症はどんな病気?

緩徐進行性失語症とは、原発性進行性失語の以前の呼び方で、脳の変性疾患です。50歳以上に発症することが多く、側頭葉が萎縮していくことで言語能力が阻害され失語症を発症します。記憶能力は保たれていながら言語能力のみが衰えていき会話や文字を理解するコミュニケーション能力に異常がみられるようになります。さらに進行すると認知症を併発します。治療方法は無く病気を治すことはできません。

主な症状

緩徐進行性失語症の症状は、多様な言語障害および脳画像所見では前頭葉や側頭葉などに異常が現れます。言語障害では不規則な子音の歪み、発話速度の低下、吃、発語失行、語性錯誤、漢字想起の低下、自発語の非流暢性などが観察されます。また神経学的所見では反射の低下や動作緩慢などが現れることがあり、脳画像所見において前頭葉、側頭葉の萎縮、脳質の拡大、前頭葉、頭頂葉の集積低下などが確認されることがあります。

主な原因

緩徐進行性失語症は認知症の一種です。認知症と言っても、お年寄りだけがなるのではなく最近では若い人も、この病気にかかるリスクがあります。原因は、ストレスと言われることが多いです。医学的に言えば、左脳が委縮して起こる事が判明しています。要因は様々ですが、心の鬱状態から、発症する危険性が高いと言えます。若いからと言って安心できません。

主な検査と診断

緩徐進行性失語症と間違われやすい病気として、意識障害、統合失調症、うつ病、認知症などが挙げられます。それらの病気と区別をするために、検査が必要となってきます。検査方法として、何点かのテストをします。内容は、自分が診察を受けていることをきちんと理解しているか、目の前の物品を適正に扱えるか、文字を書くことができるかなどです。

主な治療方法

緩徐進行性失語症の治療法は、現在では確実な治療は困難とされています。改善方法として精神療法、運動療法などがありますが、最終的には介護で対応するケースが多いです。少しずつ言動、動きに変化があり、早めに病にかかっていることに気付けば、まだ回復の余地は高い傾向にあります。高齢で物覚えが悪い、言動が以前と違うなど、違和感を見つけた場合には医者に診てもらった方が良いかもしれません。