回避性障害 カイヒセイショウガイ

初診に適した診療科目

回避性障害はどんな病気?

回避性障害とは他人の目を特に気にし、社会的な場面に対して劣等感を抱いたり、パニックを起こすものです。精神疾患の一つの種類であり、自分との外面的な社交性に欠ける他、内面性でも自分に劣等感を抱いたり社会恐怖に陥ることもあります。家庭内での要因や社会的な要因など、発症する人それぞれの要因があります。また、幼少時に発症することも多いです。

主な症状

回避性障害とは、他人から拒絶されてしまうといった事に過剰に反応し、失敗や心の傷つきを恐れてしまい、人との接触を避けてしまうといった症状があります。他には、課題にチャレンジすること自体を避け、ビジネス面でも人との接触を避けてしまい、自分の能力に向いた仕事につく機会を逃してしまいやすくなり、社会生活でも適応が難しくなります。

主な原因

回避性障害の原因は、家庭環境や社会的な環境内において厳しい制約や逆風を受け続けることによって引き起こされます。主に幼少期による経験が深く関連し、幼少期にこのような経験が続いてしまった場合などはこの病気に疾患することが多くなります。更に、成長期に差し掛かった子供でもこのような環境下に置かれては疾患してしまう可能性があります。

主な検査と診断

回避性障害の検査方法としては、アメリカ精神医学会が作成した、”精神障害の統計・診断マニュアル”であるDSM-IV-TRの診断基準に患者の状態を当てはめ、専門的な検討を加えることが挙げられます。診断基準の項目は社会的制止や不適切感、自己に対する否定的評価に対しての過敏性の広範な様式を特徴とする7項目からなり、これらの症状に4つ以上当てはまることが診断の目安となっています。

主な治療方法

回避性障害の治療法は、主に心療内科や精神科の医師によるカウンセリングによる心理療法により行われます。医師と患者の間に強い信頼関係を築くことができるかが重要で、患者の自己のイメージを改善させ、他人からの拒絶に対する過剰意識を減少させます。また、気分の落ち込みが激しい場合は薬物療法が併用され、抗不安剤や抗うつ剤などを使用します。