慢性腎炎症候群 マンセイジンエンショウコウグン

慢性腎炎症候群はどんな病気?

慢性腎炎症候群は、血尿やタンパク尿が持続的に起こり、病気の進行と共に高血圧や浮腫など、腎臓の働きの低下がみられる病気です。原因である糸球体の病気では、元となる別の病気が無くて、腎臓が障害される原発性の糸球体疾患、または何かしらの病気が原因で慢性的に腎臓が障害を受毛てしまう続発性の糸球体疾患の二つに分けることができます。

主な症状

慢性腎炎症候群は、血尿やたんぱく尿などの尿の異常が一年異常続くなどの症状がみられますが、ほとんどが自覚がないまま腎不全になってしまうことが多い病気です。あえて挙げると、顔のむくみや顔色の悪さ、食欲不振や全身の倦怠感、トイレの回数が増えるなどがあります。早期に発見するには、健康診断や職場や学校での検尿で定期的に検査する必要があります。

主な原因

慢性腎炎は腎臓病の中では特に多い病気です。タンパク尿や血尿などの症状が1年以上継続するケースも多く様々な原因で引き起こる腎炎です。慢性腎炎は別名が慢性糸球体腎炎と呼ばれ、糸球体を核に慢性の炎症がみられるので、慢性腎炎症候群とまとまりとして捉えています。体は異物が侵入すると、防衛機能が働き抗体をつくります。この抗体と体に侵入した異物が結合して免疫複合体になりますが、それが糸球体に沈着し炎症します。

主な検査と診断

慢性腎炎症候群の検査方法は、尿検査や血液検査、腎生検によって行います。尿検査では、タンパク尿や血尿が認められるかどうかによって判断を行います。また、血液検査を実施すれば、クレアチンや尿素窒素の値の上昇についてチェックします。また、腎臓の組織を採取することによって生検し、顕微鏡で観察することにより病理組織判断を行います。

主な治療方法

慢性腎炎症候群の治療法としましては、薬物療法が主になっています。薬は抗血小板薬、抗凝固薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、副腎皮質ホルモン薬、免疫抑制薬などがあります。そして薬物療法だけでなく生活改善も必要で特に食事療法ではたんぱく質と塩分の制限が必要です。またカロリーは十分にとる必要があります。