骨のがん ホネノガン

初診に適した診療科目

骨のがんはどんな病気?

骨のがんとは、骨の中に存在するがんのことです。これらが大きく二つに分けられると考えられます。一つは原発性の骨がんです。これはもともと同じ骨の中で発生したがんを意味します。もう一つは、他の臓器や組織から転移してきたがんです。どちらのケース化によって、採用される治療法なども異なってくる可能性があると考えられます。予後は比較的悪いと言われています。

主な症状

骨のがんが生じた場合は、年齢に関わらず症状は同じです。まず痛みが激しいものから軽いものまでさまざまに生じます。痛みは時間経過と共に悪くなっていきます。治療で一時的に軽くなっても、全体としてはだんだんと悪くなってきます。腫れは、がんが骨の中で成長して骨そのものが膨張する場合、骨を破って筋肉まで拡大していった場合、病的骨折を生じた場合に見られます。

主な原因

骨のがんは、はっきりとした原因はいまのところ解明されていません。ですが身体の中で細胞分裂するときに、遺伝子になんらかの異常が起こり、その異常細胞がどんどん増えていくことによって、悪性腫瘍が発生すると考えられています。また骨がんは遺伝しません。過去に大量の放射線を浴びたひとはリスクが高くなります。また身体の臓器にできたがんが骨に転移する場合もあります。

主な検査と診断

骨のがんの検査方法で最も簡易的な方法は、X線検査です。この線像だけで診断が可能な場合もあります。他にはCT、MRI、血管造影、骨シンチグラフィーといった検査も行います。血液内に含まれるアルカリホスファターゼ(骨の腫瘍で血中に増える物質)を血液検査によって検査したりもします。最終的な診断は腫瘍の一部を採取して病理組織学的検査を行って判断します。

主な治療方法

骨のがんの治療法は、「手術」「放射線治療」「化学療法」の3つの方法を単独または組み合わせてやるというパターンがあります。特に骨原発悪性腫瘍の多くは、「手術」に「化学療法」を併せて行います。しかし65歳以上の高齢者の場合、一部を除いて「化学療法」は安全性の面で行うことができません。したがって、「手術」か「放射線治療」かその両方が選択されます。