副腎偶発腫 フクジングウハツシュ

副腎偶発腫はどんな病気?

副腎偶発腫は、腹部の検査の結果として偶然に見つかる副腎の腫瘍のことです。副腎に腫瘍があったとしても外見には明らかに症状として表れないため、通常は気がつきません。検査によって始めて、偶然にその存在が確認されることになります。ホルモン異常等の機能に問題が表れることもありません。悪性化のことを考えて、詳しく検査を行う事が必要になってきます。

主な症状

副腎偶発腫という病気の症状にはどういったものがあるのかこれから説明していきます。この病気によって引き起こされることはあまりありませんが、代表的なものとしてあるのが腹痛といった腹部における異常です。こうした腹痛は、この病気の腫瘍が大きくなるにつれて明確化していきます。この病気は早期に発見されることが少ないので、腹痛といったこの病気のサインに早くから注意を向けることが重要です。

主な原因

副腎偶発腫の主な原因としては、ホルモンの分泌の不具合によるものです。この偶発腫と呼ばれるものは、病気の検査を行った際に偶然に発見される副腎の腫瘍です。この偶発腫の多くは、ホルモンをつくり出すことのいない腫瘍が要因となっています。この腫瘍がホルモンを過剰につくり出したり、腫瘍が許容範囲を超えて大きくなる場合は、摘出する手術が必要になることがあります。

主な検査と診断

副腎偶発腫の検査方法としましては、尿検査や血液検査で副腎腫瘍の疑いがあれば、アイソトープ検査で必要以上にホルモンを分泌していないか調べます。しかし腫瘍が大量にホルモンを生成していると、アイソトープが取り込まれてしまうの可能性があるので、シンチグラムの検査をします。アイソトープのみで判断せず他の検査結果と総合的に診て診断するのが重要です。

主な治療方法

副腎偶発腫では、手術による療法と薬物による治療法が行われています。手術による治療は、片側の副腎のみに腫瘍がある場合に行われています。このケースでは、泌尿器において内視鏡を使用した副腎腫瘍の摘出が行われます。薬物による治療の対象となるのは、両側の副腎に腫瘍がある場合、もしくは手術が無理な場合などに行われます。薬物による治療は生涯にわたって継続する必要があります。