舌小帯強直症

初診に適した診療科目

舌小帯強直症はどんな病気?

舌小帯強直症は、舌の筋状の舌小帯の付着具合によって舌の動きを阻害している症状です。先天的な体の特徴から舌の動きを舌小帯が阻害している場合があります。一方で、やけどや外傷が原因となって、こうした障害を引き起こしている場合もあります。この病気による発音に心配がある場合には、手術によって舌小帯の切除や延長のための外科的処置を行います。

主な症状

舌小帯強直症が軽度の場合は舌の先を口の横や上あごにつけることはできますが、ラ行の発音が不明瞭な場合があります。中度の症状になると上あごにも口の横にも舌の先をつけることができなくなり、ラ行がダ行に聞こえたり、口びるをゆっくりなめることが上手くできなくなります。重度になると舌を前に出しても下唇ぎりぎりぐらいまでしか出せなくなります。

主な原因

舌小帯強直症は、先天的、または何らかの外傷や火傷の後遺症として残る、後天的な原因により起こります。先天的な理由としては、生まれつき下顎からはが生えていたり、乳歯が生えてきたことによって舌小帯を傷つけてしまうことにもよります。この病気では、舌小帯が下顎の前歯付近の歯肉まで付着してしまっている場合が多くあるため、舌の動きがとても悪くなってしまいます。

主な検査と診断

舌小帯強直症の主な検査方法は、舌の形がハート型になり、さらに3から4歳頃になると上手に喋れなくなるような、いわゆる舌足らずなどの症状がでることで認められるもので舌小帯癒着症とも呼ばれます。病院などで舌小帯の短縮が認められたり、あるいは幹部の舌小帯が舌尖から下顎舌側の正中歯槽部歯肉まで接近して付着している場合にも症状が認められます。

主な治療方法

舌小帯を延長させる手術を受けることで、舌の異常を治して舌小帯強直症の症状を緩和させる事が出来ます。舌下帯を切除する治療法でも完治する事が可能です。乳児期のうちに手術を済ませておくと、発育の障害を起こす事がなくなります。重症の場合は、粘膜移植を受ける必要があります。症状が軽い場合は、舌を動かすトレーニングを受ける事で治療を済ませることが可能です。