成人t細胞白血病ウイルス

初診に適した診療科目

成人t細胞白血病ウイルスはどんな病気?

成人t細胞白血病は、成人t細胞白血病ウイルスの感染により発生します血液のがんです。発症者のほとんどが40歳以上で60から70歳に多く出ます。よって「成人」とつきます。感染源ですが、母子感染、性行為による感染です。予防ですが、母子感染ではウイルスを持ったキャリアには母乳ではなく人工乳を勧めています。性行為の感染予防にはコンドームが有効です。治療は抗がん剤、骨髄移植です。

主な症状

成人t細胞白血病ウイルスの症状は、首やわきの下、足の付け根などリンパ節に腫れが見られます。肝臓や脾臓の腫れも現れます。原因不明の皮疹が起こることもあります。血液中のカルシウム値が上昇するために喉の渇きや意識障害、不整脈が起こる場合があります。沖縄・宮崎・鹿児島・長崎で発症が多く見られる傾向があります。40歳以上の成人に発症します。

主な原因

成人t細胞白血病ウイルスの原因については、元来風土病として存在していたものが突然変異し、世界中に拡散しながら変異を続けたものであり、通称HTLV-I型と呼ばれるウイルスに感染することによって生じます。ウイルス感染者が使用した注射針を使用することや性交によって感染し、体内のリンパ節や骨髄内部で増殖することによって発症します。

主な検査と診断

成人t細胞白血病ウイルスの検査方法は病院での血液検査や自宅で検査キットを取り寄せてそれを郵送することで検査を受けることができます。血液検査ではHTLV-Iを調べます。誰にでもなる可能性のある病気です。陽性という診断を受けた場合、患者さん一人ひとりに治療方法、治療期間が変わってきます。医師の指示に従い治療をしていくことが大切です。

主な治療方法

抗がん剤を髄注する治療法で、成人t細胞白血病ウイルスによるリンパ腫の腫れを緩和させる事が出来ます。脾臓に異常が見られる場合は、ウイルスに侵されている脾臓の一部を切除する必要があります。肝臓の機能が低下している時は、ビタミン剤を大量に投与することで貧血の症状を治すことが出来ます。悪化して痙攣を起こす事があるようなら、痙攣抑制剤の投与で治療する事が可能です。