小舞踏病 ショウブトウビョウ

初診に適した診療科目

小舞踏病はどんな病気?

小舞踏病に罹ると、自分の意思に反して手足や顔が動くようになる症状が出ます。症状が進行していくにつれて物忘れが酷くなります。中期になると気分がイライラしたり、精神状態が不安定になる症状が出ます。末期になると幻覚を見たり急に失神を起こすようになります。30代以上の年齢の方が発症しやすいです。精神安定剤の投与で症状を緩和することが出来ます。

主な症状

小舞踏病の症状としてあてはまるのは、小児において、手、足、体幹などに不規則に短く、くねくねとしたまるで踊っているような動きが出現することです。またその状態が出現する前に、突然怒りっぽくなったり、しかめっ面をしたりといった状態になることがあります。いずれもわざと行っているように見える場合もありますが、病気により引き起こされている状態です。

主な原因

小舞踏病の原因は、溶連菌の感染が発端となって引き起こされる免疫異常です。A群ベータ溶連菌感染などが引き金となって、細胞膜への抗体が、体の多様な臓器などに対して炎症の病状を引き起こさせることにより発病します。このような病状の発症要因としては、小児期から思春期にかけてリウマチ熱に感染した場合においてよく見られるケースです。

主な検査と診断

小舞踏病の疾患の遺伝子異常が見つかっていることから、遺伝子検査方法も確立されてきております。主な検査においては尾状核の萎縮による側脳室の拡大が見られたり、さらには大脳皮質の萎縮によるとされる脳溝の拡大がみられます。一般的には脳画像検査であるCTやMRIを活用することで尾状核萎縮を伴う両側の側脳室の異常を見つけることも可能となっております。

主な治療方法

小舞踏病の治療法は、常に心臓の所見を観察して心疾患による合併症がないかを精密に確認しながら薬物を使うものがあります。薬物は、不随意運動のコントロールに抗精神病薬が使われ、例外(6~8週間後)を除いて数日で効果があらわれます。リウマチ性変化に対して副腎皮質ホルモン(ステロイド)やパルプロ酸ナトリウムが医師の監視下で使用されます。