ジアノッティ病

ジアノッティ病はどんな病気?

ジアノッティ病は、ウイルス感染によって、顔や手足に丘疹などの症状が表れる病気です。B型肝炎ウイルスを始めとして、コクサッキーウイルスなどのウイルスを原因として引き起こされます。症状が表れた頃には、すでに原因を引き起こしているウイルスは体内から消失している事が多いものの、体の免疫反応の混乱によってこの病気の症状が発現すると考えられます。

主な症状

ジアノッティ病の症状は、四肢の左右対称や顔、臀部に赤みがかった丘疹が多くみられます。そして微熱がでたり、リンパ節腫大などが全身にあらわれます。発疹は離れていますが、くっついた状態になることもあります。手や足の甲から発疹が現れはじめます。またかゆみを伴うことがあります。まれに黄疸や肝臓肥大がみられることがあります。1カ月程度で自然に消退していきます。

主な原因

ジアノッティ病は、以前はB型肝炎ウイルスの感染後に、ウイルスに対する炎症反応が原因で生じると言われていましたが、マイコプラズマ、EBウイルス、コクサッキ―ウイルス、サイトメガロウイルスなど、様々な病原体に感染することによって発症することがわかっています。そのため、現在ではジアノッティ症候群と呼ばれるのが一般的となりつつあります。

主な検査と診断

ジアノッティ病の検査方法はまずその特徴的な皮疹の形状を確認する事から始まります。この病気では四肢の伸側や両の頬に左右対称形の丘疹が多発するので判別が可能です。B型肝炎ウイルスによる感染由来であれば肝機能障害も発生する場合があり、血清中の肝逸脱酵素値に異常が無いかを確認します。病気を発症した原因ウイルスを突きとめるために抗体価の測定を行う場合もあります。

主な治療方法

ジアノッティ病は、発疹が現れた段階で、既に感染に対抗する免疫はできているものとされており、特定の治療法などは無く、基本的に自然治癒です。皮膚病変も、おおよそ1ヶ月以内には、跡形もなく消えてなくなります。もしも、肝炎などを起こしてしまっている場合は、肝炎の治療と同じようにします。安静にし、食事バランスを整える食事療法で治癒します。

ジアノッティ病の初診に適した診療科目