溝舌

初診に適した診療科目

溝舌はどんな病気?

溝舌とは、舌の表面に裂かれたような溝が発症する病気です。遺伝的に引き起こされるケースが多く、発症は特に老人に顕著に見られます。また、溝は左右対称に沿って生じることが多く、幅や深さなどはさまざまなケースがあります。遺伝的な因子のほかにも、口腔内が不衛生な状態で生活していると引き起こされるケースもあるので、常に清潔に保つことが望ましいです。

主な症状

溝舌の症状は、舌の表面が裂かれたように亀裂が入り、そこから痛みや炎症を引き起こします。また、痛みの他に味覚障害を併発する場合もあります。溝が深くまで入っている場合は特に重度の感染症に発展する場合があるので注意が必要です。更に、口腔内を不潔のままにしておくと溝が少しづつ広がっていく場合もあり、舌全体に溝が発生する恐れもあります。

主な原因

溝舌の原因は、まだ解明されていません。自覚していないことも多く、溝が深い場合は、溝の内部や底部が不潔になりやすいので、軽い炎症がおこることもあります。痛みを感じることもあります。地図状舌を合併している場合もあります。この病気の発症と共に顔面神経麻痺と、肉芽種性口唇炎を併発している場合は、メルカーソン・ローゼンタール症候群と呼ばれます。

主な検査と診断

溝舌の検査方法とは、まず医師の目で確認を行います。患者に口を広げてもらい、ライトで口の中を照らして舌の状態を詳しく見ます。そこで舌に深さにばらつきのある、いくつもの亀裂のようなものが存在していればこの病名が下されます。これは通常の舌とは全く異なる為に見た目で直ぐに判断が可能です。まれに亀裂の部分に炎症が起きている場合もあるので、触診も行います。

主な治療方法

溝舌の治療法は、主に先天性の遺伝から発症する事が多いため、治療よりも伴う症状を緩和するための投薬が一般的に行われます。また、ストレスが原因で疾患した場合は、精神科や心療内科で投薬により改善する場合があります。大きな外科手術を行う必要はなく、痛みや味覚障害を緩和するために処方される薬物が多く見た目の直接的な改善は見込まれません。