本態性振戦ホンタイセイシンセン

本態性振戦はどんな病気?
本態性振戦とは自分の意志に反して手や足、さらには声までも震えてしまう病気で、パーキンソン病とは違う病気です。コップなどを口に持ち上げるなどの動作の時に発症する動作時振戦と、手や腕を伸ばすなど重力に対して姿勢を随意的に保持するときに生じる姿勢振戦との二種類があります。40歳~65歳の間に発症することが多く、ひどい場合には日常生活が送れない場合もあります。


本態性振戦の症状
本態性振戦は、本人の意思とは関係なく、手足が震えるといった症状が表れます。一般的には手に表れますが、足、頭部や声に表れる場合もあります。自分の意思による運動、日常の動作中に、または手を伸ばすなど、重力に抵抗した姿勢を維持しようとしている時に起こります。前者を動作時振戦、後者を姿勢振戦と呼び、殆どの患者に両方の振戦が起こります。

本態性振戦の原因
本態性振戦について、本態性とは原因不明ということを意味する言葉です。小脳、視床、脳幹などの脳の特定エリア間の伝達異常によって生じます。中には遺伝で生じるケースもあります。振戦の家族歴がない人が発症することもあります。振戦は、ふるえのみが症状の病気です。ふるえ以外の症状がみられないのが特徴です。40歳以上の年齢層では、16人に1人くらいの人がかかるといわれています。

本態性振戦の検査と診断
本態性振戦では、ほかの病気によるものではないことを確認する検査が行われます。検査方法には、甲状腺機能異常がないか調べるための血液検査や、脳に損傷がないかを見る頭部MRI検査のほか、似た症状が現れるパーキンソン病と区別するため、放射性同位元素を注射してシンチレーションカメラの画像で交感神経終末の異常を探るラジオアイソトープ検査などがあります。検査で異常がなければ本態性のものと診断されます。

本態性振戦の治療方法
本態性振戦の治療法には、交感神経遮断薬をはじめとする薬の服用があります。心疾患や低血圧の方、高齢者などは副作用が強く現れることがあるので、服用には医師の判断が必要です。薬物療法の他には、症状の原因となっている脳の一部を切除する、視床切除手術や脳深部刺激療法などもあります。手術は言語障害などを引き起こすこともあるので、よく理解した上で判断してください。

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