局所性多汗症

初診に適した診療科目

局所性多汗症はどんな病気?

局所性多汗症とは、ある特定の部位に過剰な発汗が見られるような状態を指します。症状が多くみられるのは手のひら、足底、わき、額です。
一般的に手のひらと足底は温熱の影響を受けないと言われているため、精神的なことが発汗に影響していると考えられます。幼少児期ないしは思春期頃に発症し、成長とともに症状が軽減することもあります。
治療は主に塩化アルミニウム溶液の外用とボツリヌス毒素の局所注射によって行われます。

主な症状

局所性多汗症の症状は、手のひらや足の裏、顔、頭、脇、股間などの体の特定の部分だけ発汗してしまうという病気です。汗腺が集中している部位で起こりやすいですが、体のどの部位でも起こる可能性があります。
また、手のひらと足の裏といった、いくつかの部位から同時に発汗する人もいて、発汗の部位が人によってさまざま異なっているのがこの病気の特徴でもあります。

主な原因

局所性多汗症の原因はまだはっきりとはわかっていませんが、自律神経のバランスが乱れることが関与していると考えられています。
ストレス、極度の緊張、不安といった精神的なことや、遺伝、食生活、生活習慣、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまなことにより交感神経が敏感になり、大量に汗をかくと考えられます。
汗をかいていることを気にしたり、汗をかきたくないと思うことが余計にストレスや緊張となり、更に汗をかいてしまうのです。

主な検査と診断

局所性多汗症は、手のひらや足の裏、わきの下など、特定の部分にのみ汗が出やすくなる症状です。
不安・緊張・ストレスによって自律神経のバランスが崩れる事が大きな原因だと考えられています。
検査方法は、異常なほどあせをかく期間が6ヶ月以上あり、多汗症に関する項目にあてはまるかを検査する方法があります。

主な治療方法

局所性多汗症の治療は手のひらや足底には、塩化アルミニウム溶液の外用や、汗の多い部位を水槽につけて電流を流して刺激を与えるイオントフォレーシスという方法がとられます。
脇の多汗にはボツリヌス毒素の局所注射が有効とされ、重症の場合には保険適応となっています。
また副交感神経を抑制する抗コリン薬を服用する治療法もあります。