間欠型一酸化炭素中毒

初診に適した診療科目

間欠型一酸化炭素中毒はどんな病気?

間欠型一酸化炭素中毒は、一酸化炭素中毒により錯乱や歩行障害などが引き起こされるものです。一酸化炭素中毒を起こした患者の少数に見られる症状で、昏睡状態から意識を回復した後に、錯乱や歩行障害、失禁といったような症状を表します。通常数週間で回復に向かうものの、稀に死に至るケースも確認されています。そのため、一酸化炭素中毒後は安静が必要です。

主な症状

間欠型一酸化炭素中毒の症状の特徴は、一酸化炭素中毒によるこん睡状態から覚め、意識が戻り始めた時にとる行動にあります。それらを列記すると失禁、歩行障害、無関心、錯乱、失語、失見当識などです。これらの状態は一酸化炭素中毒患者の約1割に現れますが、その多くは大抵3、4週間で快方に向かいます。ですが中には死亡する例もあり注意を要します。お年寄りによく発症します。

主な原因

間欠型一酸化炭素中毒の原因は、血液中に蓄えられた一酸化炭素による中毒です。一酸化炭素中毒にかかった後、一時的に回復したように見えても、血液中には中毒症状を起こすほどの一酸化炭素がすでに溶け込んでいます。血液中の一酸化炭素が長時間に渡って少しずつ放出され中毒症状を起こすため、間欠的に一酸化炭素中毒の病状を示すようになります。

主な検査と診断

間欠型一酸化炭素中毒の検査方法は、数種類あります。酸素が足りなくなっていることによる失見当識が現れていないか、錯乱や不穏な行動を取っていないか、無関心な様子はないか、失禁をしたり、言葉が出なくなっていないか、きちんと歩けるかなどを主に問診やしばらく行動を注視することなどで検査をします。また、頭部のMRI検査をする場合もあります。

主な治療方法

間欠型一酸化炭素中毒の治療法として一般的に行われているのは、体内への酸素の速やかな供給です。これは高圧酸素療法によって純粋な酸素を取り入れる機械呼吸を行い、低酸素状態を改善させる方法です。酸素を取り入れると同時に一酸化炭素を体外へと排出する役割も担っており、素早く中毒症状を改善させる方法としてもこの手段が取られています。