離脱性骨軟骨炎

離脱性骨軟骨炎はどんな病気?

離脱性骨軟骨炎は、関節の軟骨の一部が壊死する病気です。この病気は、関節部分に強い外力が繰り返してかかることによって損傷や壊死が起こり、軟骨が剥離してしまうものです。当初は関節炎の症状を示すものの、病状の進行と共に階段の上り下りや走行などの動作が次第に困難になってきます。治療は負荷の軽減などによる長期の療養によって行われます。

主な症状

離脱性骨軟骨炎の初期段階では、軽い膝関節痛を感じる程度ですが、病気が進行するにつれて運動・スポーツ時の膝痛や階段の昇降や走る事が困難になります。その他にも、関節が腫れて熱をもったり、関節のだるさや関節に水がたまる関節水腫や関節水症などの症状が現れることがあります。病巣が離断してしまうと、激痛や可動域の制限、関節外症などが起こります。

主な原因

離脱性骨軟骨炎の原因は、主にスポーツ時に顕著に現れ関節に疲労が蓄積している場合に特に起こります。関節の疲労に加えて、軟骨の酷使によって軟骨部が削られ、最終的には剥がれてしまいます。また、野球肘やテニス肘などがこの事にあたり、同時に発症している可能性が極めて高いです。さらにこのことは成長期の男子に多く見られるのも特徴です。

主な検査と診断

離脱性骨軟骨炎の検査方法については、発症する部位が肘間接と膝間接があります。膝間接ならば、症状とX線検査、CT検査、MRI検査、骨シンチグラフィなどで詳細な情報が得て総合的に判断します。肘間接の場合も、症状と検査で判断する場合が多いです。CT検査、MRI検査、X線検査、骨シンチグラフィを使い検査をして、最終的に合わせて病気を断定します。

主な治療方法

離脱性骨軟骨炎の治療法は、骨への負荷の軽減や手術によって行っていきます。松葉杖を使用することによって体重の負荷を減らしたり、運動を制限することによって患部での負担を減少させます。そうして患部の経過観察を行います。しかし、それでも病状が進行し改善が見られないような場合においては、剥がれ落ちた骨を手術によって除去する方法が取られます。