ビタミンe過剰症はどんな病気?
ビタミンe過剰症は、ビタミンeの過剰摂取によって発症する病気です。サプリメントなどによって高濃度のビタミンeを摂取すると、体内に蓄積されるビタミンeの量が過剰になります。ビタミンeは脂溶性で、体内に摂取後48時間は蓄積されます。そのため、必要以上にビタミンeを摂取しすぎると、体内のビタミン量が本来の値を超えてしまいます。
ビタミンe過剰症の主な症状は?
ビタミンe過剰症においては、従来は、特に何も問題は発生しないと考えられていた時期がありますが、最新の研究によると、その他の脂溶性のビタミン群に過剰症が見られるのと同じように、ビタミンeも過剰に摂取すると様々な症状がおこりえることが明らかになってきました。代表的なものとしては、頭痛や胃の不快感などがあると考えられています。
ビタミンe過剰症の主な原因は?
ビタミンe過剰症は、その名の通り、ビタミンeを過剰に摂取することが原因です。食事から取るビタミンeだけでは大量に摂取することは難しく、過剰症になることはまずありません。サプリメントから摂取する量が問題になります。成人の食事摂取基準は1日あたり7mg程度、上限は800mgです。サプリメントで大量に摂取し過ぎないよう、量を確認しなければなりません。
ビタミンe過剰症の主な検査と診断方法は?
ビタミンe過剰症であるかどうかを調べるには、血液検査などでもわかりませんので、診断による検査方法くらいしかありません。日本では普通に食事をしていればビタミンeが不足することはあまりありませんので、大抵サプリメントによるものであり、これまでにどのくらいビタミンeのサプリメントを摂取してきたかなどを尋ね、症状とあわせて判断されます。
ビタミンe過剰症の主な治療方法は?
ビタミンe過剰症の治療法には、ビタミンeを含むサプリメントを服用することを止める方法と、血液が凝固するのを促進するビタミンkやステロイド剤を投与する方法があります。近年ビタミンは健康にいいという情報が多くなり、それにともなってサプリメントを摂取する人が多いですが、ビタミンeに関しては成人の脂肪組織にたくさん蓄えられていることが多いので、結果過剰となることがあります。
ビタミンe過剰症の初診に適した診療科目