光接触皮膚炎 ヒカリセッショクヒフエン

初診に適した診療科目

光接触皮膚炎はどんな病気?

光接触皮膚炎は、身体になんらかの化学物質と皮膚と接触することで皮膚にアレルギー反応が起こり、痒みを伴う紅斑・丘疹などが出ます。そして接触したあとに皮膚に光が当たり初めて症状が現れるのです。原因は多くの金属製品や、化粧品、香水、革製品、湿布薬や外用薬などで起こります。症状を抑えるには、副腎皮質ホルモン外用剤や抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を内服します。

主な症状

光接触皮膚炎を発症するときには、光毒性反応が起こりますが、この反応は感作期間を必要としないので、薬剤内服後、初回の日光暴露で皮疹が生じ、サンバーン様赤斑ができることがおもな症状です。また、光アレルギー性反応で発症する場合には、感作期間を必要とし、紅斑だけでなく、発疹、発赤、腫脹、強い掻痒感、水疱等の様々な皮膚障害が起こります。

主な原因

光接触皮膚炎の原因は、ある物質が接触した皮膚に、太陽の光が照射されることによって起こります。光毒性と光アレルギー性の2種類に分けられ、光毒性の場合は、物質に紫外線があたることによって活性酸素が発生し、組織や細胞に障害をもたらします。光アレルギー性は、光抗原特異的な免疫反応によって起こり、ごく微量の光でも強い炎症を引き起こします。

主な検査と診断

光接触皮膚炎は、皮膚科にて検査を受けます。検査方法としては、光パッチテストを用いて診断を実施します。光パッチテストの順序としては、まず最初に、絆創膏を24時間から48時間貼り、貼った部分の判定を行います。その後、絆創膏を剥がし、紫外線の照射を行い、陰性か陽性かを診断します。検査部分に赤みが発生した場合は、陽性と診断されます。

主な治療方法

光接触皮膚炎とは、ある物質が接触した皮膚に太陽などの光が当たると皮膚炎が起きる病気のことです。この病気の治療法は、ステロイド外用薬による薬物療法が基本で、症状に応じて抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服を併用して行ないます。水疱形成や散布疹が見られる場合は、ステロイドの内服を行ないます。治癒後、再度強い光に当たると再発するので、直射日光に当たらないように注意が必要です。