パイロニー病

初診に適した診療科目

パイロニー病はどんな病気?

パイロニー病とは、陰茎にしこりが出来て、勃起した時などにそのしこりが引きつり、やがて陰茎が完全に硬化していく病気です。また、硬化まで行かない軽い症状の場合でも、陰茎の向きが曲がったまま戻らなくなる症状が確認されています。表皮と海綿体の間の白膜という場所の繊維質が硬化してしまい、場合によっては勃起不全、性交不能、陰茎の壊死にも繋がります。

主な症状

形成性陰茎硬化症とも呼ばれるパイロニー病では、陰茎にしこりができます。このしこりはこりこりしていて、勃起現象を起こした時にはしこりの部分でひきつれができて陰茎が曲がります。曲がる方向は上側が多く、直角以上に曲がる症状も見られこういうケースでは性行為が難しくなります。40歳を超えた男性に多くみられ、しこりや陰茎の曲がりは少しずつ進むのが特徴です。

主な原因

パイロニー病の原因は、ペニスの内側に要因となる外傷や炎症があることによって起こると考えられています。症候はゆっくりと進行するので、急性の場合には外傷に起因すると思われますが、外傷の後に症候を引き起こす要因が解明されていません。現在研究中の病気であるため、要因は明確ではありませんが、中高年に多く起こり、若年層でも起こります。

主な検査と診断

パイロニー病の検査方法は症状の発症の時期や、患部の外傷の概往歴、しこり部分やその周りの感覚や痛みの有無、勃起時の硬度や、その時の患部の様子や自覚症状などを問診します。勃起時の状態が分かりにくい時は図やジェスチャーなどで示すことになります。次に、しこりの大きさや厚さを検診し、エコーやMIRを使いしこりの状態を検査します。

主な治療方法

パイロニー病の治療法は、手術や大掛かりな治療の例はあまりなく、簡易的な器具によっての補正治療や投薬による治療が一般的に行われています。また、注射による栄養補填やサプリメントの処方などにより改善する場合が多いです。まれな例として、手術を行う場合は、放射線療法なども取り入れられる場合があり、この場合は副作用などが懸念される場合もあります。