鳥飼病 トリカイビョウ

初診に適した診療科目

鳥飼病はどんな病気?

鳥飼病とは、鳥類の羽毛や糞などに含まれるたんぱく質を吸入した時に起こるアレルギー反応で、鳥をペットとして飼っている人に多く見られる、過敏性肺炎のひとつです。症状としては、発熱、倦怠感や呼吸困難などです。通常、アレルゲンから離れれば症状はだんだん改善されますが、そのままアレルゲンを吸い続ければ症状は慢性化し、長期の治療が必要になってしまうことがあります。

主な症状

鳥飼病は、有機物の粉塵など大量のアレルゲンにさらされると、数時間後に発熱や咳、呼吸困難などの症状が現れます。アレルゲンから離れると2~3日で状態は治まってきます。この病気は慢性化しやすいという特徴があります。少量のアレルゲンでも毎日長時間さらされると、肺活量が低下し、白血球が増加するため慢性呼吸不全になることめあります。

主な原因

鳥飼病の発症する原因は、ペットである鳥の糞です。鳥の糞は乾燥すると小さな粉になります。かごの中で鳥が羽を広げた際や動き回る事で空気中に糞を撒き散らします。それを人が吸い込んでアレルギー反応を引き起こすのです。特に屋内で飼育している場合、鳥は常に排泄をする生き物ですから、常にアレルギー物質が部屋の中にあると言う状態になっているのです。

主な検査と診断

鳥飼病の検査方法とは、まず原因となるアレルギー物質を検査する為に血液検査を行います。まず患者の腕から血液を注射器で採取します。そしてその血液を使用してアレルギー検査を行うのです。そこで鳥の項目にアレルギー反応があれば、鳥のアレルギーだという事が判明します。これは食品やハウスダスト等のアレルギー検査にも使われる方法であります。

主な治療方法

鳥飼病の治療法は、まず咳やアレルギー反応による気管や肺の炎症を押さえる為にステロイドが処方されます。服用を続ける事により次第に回復に向かいます。しかし家で鳥の飼育を続けるとまた繰り返し発症します。これでは根本的な治療は無理だと言えます。ですからアレルギーを発症する原因となる鳥との接触を生活環境から無くす事が一番効果的です。