素行障害 ソコウショウガイ

初診に適した診療科目

素行障害はどんな病気?

素行障害とは、反復して持続的に行なわれる反社会的な行動を取ることで、年齢相応の振る舞いができないことを言います。原因としては多くに及びますが、最近の研究で分かってきたこととしては、男性の比率が女性よりも4倍以上高く、学習障害やADHDなどになっていたり、脳内の伝達物質であるドーパミンが不足していることが統計的に解明されています。

主な症状

一般的に、素行障害とは暴力やいじめなどの反社会的な行動をすることであり、思春期などに起きることが多くあります。また、これらのことはなかなかコントロールすることが難しく、他人に危害を加えるなどの危険な行動に発展します。このため、これらの症状が起きた場合には、専門家などに相談し、解決していく方法が最適ですが難しい問題でもあります。

主な原因

素行障害が生じる原因は様々なものがありますが、代表的なものとしては家庭環境が最も大きいと考えられています。精神的、もしくは身体的な虐待を継続的に受け続けたり、確実な教育を受ける状況になかったりすることなど、心や体に対してダメージが与えられる環境が継続する場合に発症する可能性が高くなるとされています。また、父母のいずれかがいない状態が続くことも要因に挙げられます。

主な検査と診断

素行障害の検査方法は、患者が社会的権利や規則、他の人の基本的権利を反復的に侵害していないかを調べます。また、反社会的行為をしたり、敵意をむき出しにして相手に食ってかかったり、人をいじめたりしていないかを調べるほか、盗みや繰り返される虚言、ずる休み、破壊行為、無差別な性行為、ひどいときには自殺行為や薬物乱用がないかを調べます。

主な治療方法

素行障害の治療法は、精神科による個別指導やカウンセリングが行われるほか、投薬による薬物療法も一般的です。個別指導やカウンセリングなどについては、試験的に環境を変化させるための目的として単身での生活を行うことによって改善を援助するなどの方法も取られます。薬物療法については、精神安定剤の類を処方し、この場合は家庭内での治療が一般的に行われます。