新生児肺炎

初診に適した診療科目

新生児肺炎はどんな病気?

新生児肺炎とは、新生児期に発症する先天的、後天的な肺の感染症になります。そのため、高熱と激しい咳の他に、呼吸困難などもみられます。この病気は、全出生児の約2パーセントの割合でかかるとも言われています。また、原因や感染経路も様々で、母親の血液を通して感染する場合や、汚染された羊水を吸い込むことによる感染、分娩時による感染などが挙げられます。

主な症状

新生児肺炎の症状について説明します。特徴としては、高熱とはげしいせきがあげられます。高熱というのは、だいたい38度くらいから40度くらいです。せきは、たんのからんだような「ゴホゴホ」という音になると言われています。顔色はぐったりとし、食欲もなくなるでしょう。また、脱水のおそれもあります。そして、呼吸困難がひどくなると陥没呼吸になったり、呼吸が小刻みになったりします。これは大変危険な状態です。

主な原因

新生児肺炎の考えられる原因としては、まず、胎盤による感染があります。細菌やウイルスが母親の血液の中を流れ、胎盤を経由して胎児へと感染してしまいます。また、羊水による感染があります。膣から細菌やウイルスが侵入し、汚染された羊水を胎児が飲むことにより、肺炎を発症します。他には産道感染があります。分娩時に産道の細菌を吸いこんだことで発症するなど様々です。

主な検査と診断

新生児肺炎の検査方法では1つの検査で病気を断定することは危険ですので、聴診器でラ音が聞こえたり、呼吸音が聞こえなったり、気管支を通る空気の音が聞こえたりしたら、X線検査や炎症の強弱をみるための血液の検査、細菌を見極め抗生物質が効くか調べる培養検査、抗体が血液中に有無かどうか調べ、間接的に病原体を突きとめる抗体検査を複数してから確定します。

主な治療方法

新生児肺炎の治療法ではまず呼吸器管理が重要です。新生児はあまり症状の兆候がなく、呼吸困難に陥りやすいからです。また新生児は抵抗力も極端に弱く重症化しやすい為、抗生剤や抗真菌薬の投薬も必ず行います。場合によっては輸血や血液循環剤の投薬も行います。そして脱水症状も起こしやすい為、こまめな水分補給も忘れずに行います。点滴などで体力を回復させながら、治療を行う事が基本になります。