上昇停止症候群 ジョウショウテイシショウコウグン

初診に適した診療科目

上昇停止症候群はどんな病気?

上昇停止症候群は、自分と同期入社した人や指導をした部下が自分よりも先に昇進をしたあるいは高い評価を受けていることを知ったことなどを原因として、自分自身に対する自信を喪失したり、あきらめ感、仕事に対する無気力感を呈する中高年期の方に発症する病態です。この病態に陥る可能性が高い方は、ドロップアウトした方だけではなく、出世のトップランナーであった方や順調な出世の道筋を重ねてきた方にも起こり得る症状です。

主な症状

上昇停止症候群は心の病気で、その症状としては、無気力状態に陥って何をする気も起きなくなったり、ひどい疲労感を感じたりするようになります。この状態が長く続くとうつ病に進展する場合が多いので、初期段階での適切な治療が必要になります。状態が悪化すると、会社に通勤して仕事をすることができなくなったり、人と話したり、外出する意欲もわかなくなってきます。

主な原因

例えば勤務する会社などで、同期のライバルが先に昇進してしまった。自分の部下や年下の人間が、先に昇進してしまった。こういう経験をした時に「こんなに頑張ったのに全部無駄だった。もう頑張っても同じだ」と思い込むことが、上昇停止症候群の原因です。元々上昇志向が異常に強く負ける自分が許せない人が、仕事一筋で頑張りすぎた反動を受け止めきれないことが問題です。

主な検査と診断

上昇停止症候群の検査方法として最も取り入れられているのは、脳波の状態を検査する方法です。脳内に何らかの異常が見受けられることで発症すると考えられているため、このような検査の方法をとるケースが目立ってきています。脳波の検査の方法は複数存在しており、各々の医療機関によって脳波の検査をどのようにして行っていくかは異なってきます。

主な治療方法

上昇停止症候群の治療法は、うつ病の治療を応用して行われる場合が多く、精神科や心療内科での面談や処方される薬物療法によって治療が行われます。また、家庭内での環境についても深く関連しているため、疾患者に対して多くのサポートを行うことにより改善が早まる場合が多くあります。投薬は、症状が重たい場合は抗うつ剤を服用する他、軽度の場合は精神安定剤の類を処方される場合が多いです。