失調型パーソナリティ障害

初診に適した診療科目

失調型パーソナリティ障害はどんな病気?

失調型パーソナリティ障害とは、妄想癖があり、常に非現実的な世界を持ってしまうのが特徴で、思考、会話、行動、外観など、すべてにおいて奇妙に見えてしまいます。世界観が独特過ぎて、顔つきや服装にも自分の世界観が反映されてしまうため、他人から見ると、ひたすら奇妙で独特に見えます。また、迷信や第6感、占い、超常現象のようなものに異常に興味を示すことが多いです。

主な症状

失調型パーソナリティ障害の症状は、おもに精神病を含めている部分が多く、非現実的な思考を持つことや合わせて不可思議な行動をとるなどのものがあります。また、対人関係に極度に拒否感を示し、自分だけの世界に入り込んでしまうような場合も多くあります。これらのことから心に不安が生じ、不眠症、頭痛なども合わせて発症することもあります。

主な原因

失調型パーソナリティ障害の頻度は、人口の約3%ですが、原因自体はわかっていません。ただし、進学や就職、結婚、独立などの人生の岐路や、近しい人の死などの大きな環境の変化が発症のきっかけになることが多いです。また、一卵性双生児について貯砂すると、両者とも発症する確率は約50%なので、遺伝の影響はあるものの、遺伝だけではないということがわかります。

主な検査と診断

失調型パーソナリティ障害の検査方法は、主に精神科や心療内科で行われる場合が多く、まずはカウンセリングを行い病状の実態を確認することが一般的です。また、重症とみられる場合は観察検査を行い、疾患者がどのような行動をとるか、思考を読み取るために観察する場合があります。さらに試験的に投薬を行い、症状の緩和などの検査をする場合もあります。

主な治療方法

失調型パーソナリティ障害の主な治療法は、心療内科や精神科の専門医のカウンセリングによる心理療法で、日常生活上のストレスや、他人への不信感など対人関係を阻害しやすい症状に対処してゆきます。心理療法では、患者に対して、懐疑・あざけり・審判などの態度を取らないことが重要です。また、SSRIや抗うつ剤などを投与する薬物療法も併用されます。