強直発作

初診に適した診療科目

強直発作はどんな病気?

てんかん発作は、てんかん波の出現部位により、部分発作と全般発作に分けられます。強直発作は全般発作のひとつで、間代発作に先行することがしばしばあります。特徴としては、叫び声をあげて意識が消失し、筋が強直して固くなります。全身に起こると後弓反張といって弓なりの姿勢になることも多いです。他に眼球上転、瞳孔散大、呼吸停止、チアノーゼなどがみられることもあります。

主な症状

強直発作の症状としては、突然意識を失い、口を固く食いしばり、呼吸が止まり、顔面や唇が紫色になり、両目を見開き、眼球が上転し、手足を伸ばした状態で、全身が硬直してしまうというものです。数~数十秒間痛みが持続します。強直したまま激しく倒れ、足を怪我したりすることがあります。尿や便を失禁してしまうことがあります。強直が終わると数分で意識が回復します。

主な原因

てんかんの発作の種類の中の一つである、呼吸が止まり、手足を伸ばしたままの格好で全身を硬くし、身体がねじれると同時に意識消失になる強直発作の起こる原因は、大脳の神経細胞が異常な電気的興奮を起こすためです。急な興奮や運転など日常で起こるストレス、テレビやパソコンなどの視覚的刺激などにより、脳にストレスや刺激を与えることも発作を起こすきっかけになり得ます。

主な検査と診断

てんかん発作の中で、全身や四肢の筋肉を硬直させる発作を強直発作といいます。てんかんの検査方法は、脳波検査やMRI検査、血液検査が必須となっています。必要に応じて心理検査や髄液検査が行われることがあります。てんかんの90パーセントは脳波の異常が見られます。てんかんは、脳の神経細胞が突発的に強い電気を出すためにけいれん発作が起こりますので、脳波検査は必要不可欠になっています。

主な治療方法

強直発作を治すには、抗てんかん薬を日常的に飲む必要があります。食事の回数によって、服用する抗てんかん薬の量を変化させることで痙攣の発生を抑える事が出来ます。急なてんかんの症状が現れた時は、抗てんかん薬を服用してしばらく安静にしていると痙攣と発作が治ります。痙攣を抑制するシロップ剤を使用した治療法でも痙攣を予防することが出来ます。