急性間質性腎炎 キュウセイカンシツセイジンエン

急性間質性腎炎はどんな病気?

「急性間質性腎炎」とは、皮疹・発熱・好酸球の増加・腰痛・側腹部痛・関節痛などの症状が引き起こされるものです。中でも最も多いとされているのが、皮疹・発熱・好酸球の増加などです。また、場合によっては症状を示さない事もあります。急性の場合、薬剤に対するアレルギー反応によるものが最も多いです。原因の薬物としては、抗生物質のペニシリン・スルホンアミド・利尿薬・アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬などです。

主な症状

急性間質性腎炎の主な特徴としては、皮疹や発熱が見られます。又、この病気では腰痛を伴うことが多くあり、腹部の痛みや、関節の痛みなどもあります。最も頻繁なケースでは皮疹や発熱で、大きな健康上の不具合を示す症状がないこともあり、病気が進行すると急性の腎不全を起こすことがあります。このようなケースでは非乏尿性急性の腎不全を呈すこともあります。

主な原因

急性間質性腎炎の原因は、薬剤の投与や炎症の波及によって起こされます。全ての医薬品が、この病状を引き起こす要因となり得ます。特に、抗生物質や解熱鎮痛薬、さらに痛風治療薬、抗てんかん薬のような薬剤が、この病気の要因となる場合が多いです。また、腎臓の糸球体や尿細管内で起こった炎症が、間質に波及した場合にもこの病状を示します。

主な検査と診断

急性間質性腎炎の検査方法は、症状の観察や尿検査、腎生検によって行っていきます。発熱や関節痛、体重減少や側腹部痛などの症状の後に、尿量の減少や浮腫などの新たな症状が表れた場合には、この病気の判断の材料になります。また、尿検査や血液検査によって腎機能を調べます。さらに、腎生検を行えば、この病気であるとの確証を得る事が出来ます。

主な治療方法

急性間質性腎炎の治療法は、原因薬剤の使用中止やステロイド薬の使用によって行います。症状の早期発見であれば、腎炎を引き起こしている原因の薬剤の使用を中止することによって治療が行えます。また、副腎皮質ステロイド薬を用いることによって、腎機能の回復が早まります。しかしすでに腎不全の状態であるならば、透析治療を行う必要があります。