偽内斜視 ギナイシャシ

初診に適した診療科目

偽内斜視はどんな病気?

偽内斜視は、赤ちゃんに多く見られる、斜視ではないのに外見上斜視のように見えてしまう状態です。赤ちゃんは鼻が低く、目と目の間が広くなります。そのため白目の内側が見えにくく、内斜視のように見えることがあります。成長とともに鼻が高くなってくると外見上も正常に戻る場合が多いため、その場合は目には異常がありません。しかし中には本当に斜視である場合もありますので、眼科での経過観察が必要です。

主な症状

偽内斜視は、乳幼児期に見られる斜視に似ているような症状をそう呼んでいます。乳幼児期は鼻間の生育がまだ不完全で、内側に瞳が引っ張られるような状態になり、内側の白目が見えない状態に陥りやすいのです。このような場合、年齢を重ね、小学校低学年頃になれば、鼻間も成長するのでこのような状態はなくなり、改善され、自然に消えていきます。

主な原因

偽内斜視の原因は、赤ちゃんの顔のつくりの特徴に起因します。赤ちゃんは、通常成人や児童と比べてとても鼻が低く、目と目の間隔が広いおうとつの少ない顔立ちをしています。そのため、見る角度や表情によって、内側の白目が隠れてしまい、黒目が極端に内側によって見えてしまいます。一見すると白めに対して黒目が大きいため、先天性の内斜視との判別がしずらいことも疑われる理由になります。

主な検査と診断

偽内斜視の検査方法としては、まずは角膜の反射を見るようにすることで、検査するという方法があります。これは、医師に限らず自宅でも出来る検査の方法となっています。フラッシュをつけて写真を撮ることによって、角膜がフラッシュに反射します。その時の目の位置を見るようにすることで、判断することが出来ますので、容易に検査することが出来ます。

主な治療方法

偽内斜視は幼児に症状が多くみられるもので、眼と眼の間にある鼻梁の発達が遅れた際に黒目の位置が内側にずれ、鼻側の白眼が見えにくい症状です。通常の内斜視と違い鼻梁の成長とともに鼻側にある白眼も見えるようになるため、治療法は考えなくても大丈夫です。内斜視の症状と間違われやすいため、眼下に診察に行き早めの治療を心がけましょう。