眼瞼内反

初診に適した診療科目

眼瞼内反はどんな病気?

眼瞼(まぶた)は、皮膚、皮膚の下の結合組織、瞼板(けんばん)という支持組織、結膜、筋肉などからなっています。これらのバランスがくずれた時、眼瞼が外側や内側を向くことがあります。眼瞼が内側を向く状態を、眼瞼内反(がんけんないはん)と呼んでいます。治療法としては手術による矯正の必要があります。糸を用いて縫い縮めるるなど、眼瞼の縁を外側に向ける手術をします。

主な症状

眼瞼内反はいわゆる「逆まつげ」と呼ばれる疾患の一部のことを指します。なんらかの原因でまつげが内側を向いてしまった状態のことをいいます。この病気の症状は、角膜や結膜に傷がついてしまうということです。また目ヤニもよくでるようになります。そのためコンタクトレンズの装着が困難になります。常に涙が出てきたり、目が充血しているため、日常生活にも支障がでてきます。

主な原因

眼瞼内反症は、瞼縁が眼球側に向かい、まつげあるいは眼瞼の皮膚が角膜を刺激している状態のことで、逆さまつげとも呼ばれています。原因としては、生まれたときからの先天的なものと、加齢に伴う眼瞼の緊張が低下および、眼輪筋の収縮があります。まつげを抜くことで症状が緩和されることもありますが、目尻を切開し内反を矯正する手術が主な治療法です。

主な検査と診断

眼瞼内反の検査方法は、眼科の外来での診察によりこれを成します。まずはまぶたの形状を確認し、まつ毛が内側に入り込んでいないか、そして角膜などに接触するようなことになっていないかを視診します。角膜の傷の度合いを確認するために、顕微鏡等で拡大検査することもあります。常時接触と一時接触がありますから、目の動きをよく見てしてまつ毛がどう動いているかもじっくり観察しなければなりません。

主な治療方法

眼瞼内反の治療法は、手術です。先天性の内反で上まぶたの場合は、切開式重瞼術を行い、下まぶたの場合は、過剰な皮膚と眼輪筋を切除し、皮膚、瞼坂、皮膚と縫合することによって矯正します。老人性の内反の場合は、まつげを抜くと一時的に改善しますが、まつげが生えると再発するので、目尻を1cmほど切開し、下まぶた外側端の瞼坂を外側へ引っ張りながら骨に縫い付けます。