陰茎形成性硬結症はどんな病気?

陰茎形成性硬結症は、何らかの原因によって炎症が起こることで瘢痕が形成されると推測されているものの詳しい原因が解明されていない30代から50代の男性に発症する疾患です。陰茎を構成する海綿体を包む組織に瘢痕ができることで陰茎が勃起した際に曲がってしまうため、セックスをする際に女性性器への挿入をすることができなくなってしまいます。

陰茎形成性硬結症の主な症状は?

陰茎形成性硬結症の症状は、陰茎に触れた際にそこに硬いしこりを発見することで判明します。このしこりが生じる部位は、陰嚢に面した陰茎の下側ではなく上側に生じることが多いと報告されています。勃起を伴わない通常の状態にあっては何も感じることはありませんが、性交時や睡眠中において勃起状態になると、患部が瘢痕のあるサイドへと屈曲して痛みを伴うことがあります。屈曲の程度によってはセックスできないことがあります。

陰茎形成性硬結症の主な原因は?

正直なところ陰茎形成性硬結症の原因はまだよく解明されていません。ただし何らかの陰茎に関する炎症や外傷に伴って起こりうるとのことがわかっており、今後その詳細な解明が待たれる状況です。男性性器に関する疾患でありペニスがひどく屈曲してしまったことでセックスが困難になるケースがあることから、男性のみならずそのパートナーにとっても精神肉体的にも辛さがあります。

陰茎形成性硬結症の主な検査と診断方法は?

陰茎形成性硬結症の検査方法は、特殊なしこりがある場合に視診、触診を行います。超音波検査や、MRIでの検を行うと、しこりの大きさ、厚さなども正確に判定でき、石灰化しているかどうかもわかります。陰茎部分に知覚の異常が感じられる場合には震動覚測定という検査も行われます。がんにはなることのない病気ですが、見極めのため組織検査も行われます。

陰茎形成性硬結症の主な治療方法は?

陰茎形成性硬結症の治療については、男性にとってあるいは既婚者の方にとっては夫婦にとって難しい決断をせまられる場合があります。この疾患を発症した初期の段階にあっては、炎症を起こしている陰茎の患部への炎症抑制剤を用いるほか、超音波やステロイド剤注射などの治療法が行われ、飲み薬としてビタミンE剤が投与されたりします。またセックスに障害がある場合には希望に応じて手術が行われ、最悪の場合切除が行われます。

陰茎形成性硬結症の初診に適した診療科目