リンパ球減少症 リンパキュウゲンショウショウ

初診に適した診療科目

リンパ球減少症はどんな病気?

リンパ球減少症とは、血液中のリンパ球が著しく減少した状態のことをいいます。リンパ球の減少は栄養不足、または、エイズ、癌などの疾患が原因で起こることが多いです。その他、遺伝的な要因もみられます。
リンパ球が減少すると細菌、ウイルスなどによる感染症が発症しやすくなります。治療方法はリンパ球減少の原因によって異なりますが、先天性のものに関しては、幹細胞移植で効果がみられる場合があります。

主な症状

リンパ球減少症の症状は、軽度のときは見られないこともあります。そのため、検査をしてはじめてこの病気が偶然見つかるということが大半です。
しかし、リンパ球が急激に減少した場合は、ウイルスや細菌、寄生虫に感染することがあります。
また、この病気に関連して、リンパ節の縮小やリンパ節腫大が起きたり、関節腫脹や発熱、発疹がみられることもあります。

主な原因

リンパ球減少症の原因は様々ですが、大きく遺伝性と後天性に分けられます。
遺伝性の場合は、リンパ球系幹細胞の無形成、毛細血管拡張性運動失調、胸腺腫を伴う免疫不全などがあり、後天性の場合はAIDSなどを含む感染症、エタノール乱用による食物摂取の不足、自己免疫疾患を伴う全身性疾患、細胞障害性化学療法などの処置後に発現する医原性のものがあります。

主な検査と診断

リンパ球減少症の検査方法は、通常、他の病気の検査のために血液を検査した時に判明することが多いです。血液検査の結果、リンパ球が異常に減少していることが確認された時には、骨髄の組織を採取して、顕微鏡を使って骨髄生検を行います。
検査の結果、特定のリンパ球の減少が確認され、特定の遺伝性免疫不全疾患やエイズなどが疑われた時には、これらの病気についての検査を行います。

主な治療方法

リンパ球減少症とは、血中のリンパ球の数が減少してしまう症状のことをいいます。
この原因としてはエイズ、肝炎、インフルエンザなどが上げられます。そのため治療法としては、根底にある基礎疾患を完治させることで、ほとんどもとの状態のリンパ球数に戻ることが医学的に証明されています。先天性免疫不全症では、肝細胞移植が有益である場合があります。
つまりこの症状は基礎疾患による副作用であるといえるのです。