腰椎捻挫 ヨウツイネンザ

初診に適した診療科目

腰椎捻挫はどんな病気?

腰椎捻挫とは、腰部を強くひねったり、無理な力が加わることによって腰部にある筋肉や筋膜に炎症が起こることを言います。ぎっくり腰とも呼ばれます。
重いものを持ち上げたり、急に起き上がったりした瞬間に腰に激痛が走ります。ひどい時には動けなくなることもあります。
若い人から高齢者までどの年代でも起こる可能性があります。

主な症状

腰椎捻挫が起こると背筋が緊張してしまい、腰を伸ばせなくなるという状態に陥ります。腰を伸ばせないので、前かがみになったまま動けなくなり、動こうとしても身体が固まったままです。
痛みの症状は、発症したその日が一番強く、数日ごとに徐々に緩和されていくことが多くなっています。
腰も徐々に動かせるような状態まで持っていくことができます。

主な原因

腰椎捻挫はバランスの悪い、不自然な姿勢から重い物を持ち上げたり、勢いよく腰をひねったときなどに突然発生します。腰椎を支える筋力が低下していたり、血行不良で筋肉が硬くなっていると腰椎捻挫を起こしやすくなります。
ゴルフや野球などの腰をひねるスポーツ中にもよく見られ、ほかにも交通事故に遭ったときの衝撃が原因となって、起こることもあります。
また、こちらは稀ですが、くしゃみや咳をした際にも発症する場合があるとも言われています。

主な検査と診断

腰椎捻挫とは、腰に不自然な外力が加わり生理的な稼働範囲を越えるような動きを強制されたときに、骨と骨の間にずれがなく腰に発生するもののことをいいます。
検査方法については、単純エックス線検査を必ず行います。これによって骨折や間接のずれの有無が確かめられます。また、間接の不安定性を検査するために負荷を加えてエックス線写真を撮ることもあります。

主な治療方法

腰椎捻挫の治療法は、保存療法で行われます。痛みに対しては消炎鎮痛剤を使用します。
痛みに応じた無理のない程度の活動をしていれば、自然によくなることが多いとされています。
ぎっくり腰というと、今まではなるべく動かずに安静にするのがいいと考えられてきましたが、最近の研究ではできる限り普段通りの生活を心掛けることが重要だとされています。過度の安静は不要です。