メサンギウム増殖性糸球体腎炎

メサンギウム増殖性糸球体腎炎はどんな病気?

メサンギウム増殖性糸球体腎炎とは、メンサンギウムという細胞が肥大する事により腎臓に炎症を起こす症状を指します。この症状のメカニズムは詳しく解析されていませんが、血尿になる事が多くの事例として扱われています。医療の進歩により症状を抑える手段は増えてきていますが、確実に直す方法は確立されていないので、早く医療機関にかかって治療を早く始めることが必要となってきます。

主な症状

メサンギウム増殖性糸球体腎炎とは、浮腫と血尿が特徴の腎臓疾患のことです。糸球体の炎症、糸球体細胞の肥大、メサンギウム基質へのIgM抗体の蓄積によって発症します。症状として、目の周辺・四肢・腹部・全身の浮腫、尿の泡立ち、血尿、血圧上昇、食欲の低下があげられます。また、尿中に様々なタンパク質や脂肪が見られることがあります。

主な原因

メサンギウム増殖性糸球体腎炎の原因は、糸球体の炎症によるものです。さらに、糸球体の毛細血管に存在するメサンギウム細胞の大きさが大きくなっていくため、糸球体の一部が瘤状になります。こうした病気が発症する要因は未だ解明中であるものの、免疫反応が要因となってこの病状を引き起こしていると考えられます。この糸球体の炎症が急性化すると、腎不全を起こします。

主な検査と診断

メサンギウム増殖性糸球体腎炎はIgA腎症以外のいろいろな腎炎の総称です。検査方法ですが、血尿や蛋白尿の検査のために腎生検を行います。腎生検は病気にあった治療方針を決めますのに欠かすことが出来ません検査です。治療ですが、腎臓内科医による副腎皮質ホルモン剤、免疫抑制剤、抗血小板薬、抗凝固薬による多剤塀用療法が基本になります。

主な治療方法

アンジオテンシン受容体阻害薬を使った治療法で、メサンギウム増殖性糸球体腎炎を治すことが出来ます。腎不全を起こしている場合は、ACE阻害剤という薬剤とアンジオテンシン受容体阻害剤を両方投与することで、腎臓の機能を改善する事が出来ます。血小板の数が多い時は、抗血小板薬を投与することで吐血と貧血の症状を緩和させる事が可能です。