不潔恐怖 フケツキョウフ

初診に適した診療科目

不潔恐怖はどんな病気?

不潔恐怖とは、心身症の中の一つで、過剰なまでに不潔恐れる心理的な状態であるといえます。心身症の中では比較的多く見受けられるもので、一般的には潔癖症などと呼ぶことが多いと考えられます。これが発生する原因はさまざまであると考えられますが、根本的な原因はあまりよくわかっていません。治療によって改善するケースも多いとされています。

主な症状

強迫性障害の一つである不潔恐怖(潔癖症)は、通常では気にも留めない不潔や汚物に対して、異常なほどに神経質になってしまう症状を引き起こします。具体的には、「オフィスやネットカフェなどで人が使ったパソコンは使いたくない」「エスカレーターやバスの手すりがつかめない」「何度手を洗っても汚れている感じがして、気が済まない」「病院にいることに耐えられない」などがあげられます。

主な原因

不潔恐怖の原因は、精神的な問題に見出すことができます。例えば、幼少期に受けた厳しいしつけが残ってしまったり、心配事を抱き心にプレッシャーを感じていること、そして不潔なものが気になってしまうような経験などが要因として挙げられます。多くの場合、ストレスがその症状を増進させてしまうこともあるので、まずは潔癖になってしまう対象の理由を探ることが大切です。

主な検査と診断

不潔恐怖の検査方法とは、これは精神的に起こる心の病が関係しているので精神科で行われます。まず患者の話をよく聞き、それが異常な範囲であるかを医師が判断します。何が不潔に思い、その不潔だと思われる事柄を細かく聞き出します。精神異常である場合は一般的な感覚とずれている事が多いのです。そこで医師が病的な異常である、と認めた場合に病名が決定します。

主な治療方法

不潔恐怖の治療法は、主な原因は精神的にあるため精神科や神経科での診療を行い、多くの場合薬剤療法で改善する可能性があります。また、周囲のサポートも必然的に必要にとなってきますので、生活環境や社会環境でのサポートが必須と言えます。さらに、カウンセリング診療を受けることも効果的で、自分の意識を変える目的を持って治療を行う場合が多いです。