歯の脱臼

初診に適した診療科目

歯の脱臼はどんな病気?

歯の脱臼とは、外的な強い力や衝撃などによって歯が抜け落ちてしまうことです。この言葉は、子供の歯が乳歯から永久歯に生えかわる時などのように、自然に抜け落ちてしまう場合とは区別して用いられます。歯に何かが強くぶつかったときなどに、多く発生するものです。もっともよく見られるのが、激しいスポーツ行っている時にボールがぶつかったり人とぶつかったりするケースです。

主な症状

歯の脱臼の症状は、外的な力によって歯を骨に固定している歯根膜が断裂することによって、歯が骨から完全に離れて抜け落ちてしまう状態や、一部の歯根膜が断裂した状況など様々です。歯根膜が落ちてしまった場合は、乾燥しないように水で濡らし、歯根膜を生かしておくことが大切となります。元に戻すのが最善の方法ですが、元に戻せない場合は、唇と歯茎の間に入れて保存し、歯科で受診します。

主な原因

歯の脱臼を引き起こす原因として、外部による物理的な衝撃による脱臼が主な要因となります。例えば、高級の野球ボールが人間の口の部分に直撃して、直撃による衝撃によって脱臼する事があります。特に、ボクシングなどのスポーツは直接的人間の顔を殴るので、歯などの脱臼を防止するためにマウスピースをはめて試合を行う事が通例です。脱臼した場合はすぐに止血の処理をします。

主な検査と診断

歯の脱臼の検査方法とは、まず患部を詳しくみて、患部を触診する事ですぐに分かります。しかし事故などによる歯の損傷が酷い場合にはレントゲン撮影を行います。まず脱臼といいましてもそこには傷口が存在している場合が殆どですので、脱臼している歯の状態と傷口の両方を詳しく目で調べる必要があります。そしてどのように治療を行うのかを決定していきます。

主な治療方法

歯の脱臼の治療法は、完全に抜け落ちた場合はその歯の状態によって対応が変わります。抜けた歯の処置によっては、歯を抜けた部分に戻して治療可能な場合があります。完全に抜け落ちていない場合であれば、比較的治療の見込みが高いです。歯を戻したあと、左右の歯と接着して固定するのが一般的です。状況によっては、神経の治療を行う必要があります。