白色便性下痢症

初診に適した診療科目

白色便性下痢症はどんな病気?

白色便性下痢症とはロタウイルスの感染によって起こる、下痢をともなう胃腸炎のことです。
まずは突然の嘔吐から始まり、その後まるでお米のとぎ汁のような白い下痢便が出ます。
便が白っぽくなるのは、ロタウイルスの感染により胆汁がじゅうぶんに分泌されないためで、場合によっては白くならないこともあります。
11月から3月の、乾燥して寒い季節に流行することが多いです。

主な症状

白色便性下痢症の症状は、嘔吐から始まり、白っぽい米のとぎ汁のような下痢になります。便が白くなるのは、ウイルスに感染して胆汁が十分に分泌されなくなるからです。便が白くならずに、黄色いままの場合もあります。
熱は出ても、高熱にはなりません。嘔吐は、1、2日で収まりますが、下痢は1週間ほど続きます。下痢が軽くなるにつれて、便の色も白色から黄色になります。

主な原因

白色便性下痢症を引き起こす原因は、ロタウイルスという名称のウイルスによる感染です。
主な感染経路は糞口感染で、発症後少なくとも1週間は糞便中にウイルスが排出されます。感染者の周囲の物を介して、間接接触感染で広がります。
急性の病気であって、乳幼児の年代に起こりやすい病気です。乳幼児の年代は、ウイルスによる対抗の抗体が弱いのが要因です。

主な検査と診断

白色便性下痢症は、患者の症状や、家族など周囲の感染状況を総合的に判断して診療が行われることが多いです。
しかし症状だけではロタウイルスが原因か確定診断できないので、医師が必要と認めた場合には、便を用いて迅速診断検査が行われます。
この検査方法だと15〜20分程度で結果が判明します。

主な治療方法

白色便性下痢症は、ウィルスが原因なので特効薬はありません。下痢を止めるのではなく、逆にウィルスが速やかに体外へ排出されるまで待ちます。
激しい下痢や嘔吐がある場合は、体内の水分が失われてしまうので、電解質を含む水分補給をすることが大切です。嘔吐しないように、ほんの少しずつを数回に分けて飲ませると負担になりません。
脱水状態が重度になると生命に関わるので、点滴治療をします。