口唇裂 コウシンレツ

初診に適した診療科目

口唇裂はどんな病気?

口唇裂とは、先天性に発生する顔の異常であり、口唇の間に亀裂が生じることを指します。日本では500人に1人の確率で発症が報告されています。意外に数字が多いのがお分かりになるかと思いますが、適切な時期に外科手術を行えば、将来的な影響は全くなく、普通の人と同じ日常生活を送ることが可能です。また傷跡も成長と共に消えていきます。

主な症状

口唇裂の症状とは、母体から生まれた時に分かります。まず上唇の真ん中の皮膚が割れています。見た目はまるで兎の口のようです。生まれた瞬間に母親が目にしますと、ショックを受けますが、これは珍しい病気ではなく、まれにこのような子供が生まれます。口元はとても小さいので、出産前にエコーで確認する事も出来ないのです。生まれてから診断されるのです。

主な原因

口唇裂は、一般的には上唇に裂け目が生じる病気です。また、単独ではなく、口の中の天井部分である口蓋が裂けている口蓋裂を合併することが多いです。口唇は、普通胎生5から6週頃に顔面の突起が組み合わせって完成しますが、なんらかの原因で組み合わなかったと考えられます。母乳の栄養状態、薬剤やX線の影響、ストレスなどがありますが、確定されません。避けた口唇を縫い合わせる手術が必要になります。

主な検査と診断

口唇裂であるかどうかを判定するためには、目視による検査が基本となります。それ以外の検査方法が必要になるケースはほとんどないと考えられますので、遺伝の影響などを確認する場合といった、特別の理由がない限りはこの目視によって確定診断を行うことになります。この疾患は、口唇の裂けかたが特徴的ですので、基本的には目視により容易に判定ができます。

主な治療方法

口唇裂の治療法は専門的な外科手術です。口唇が割れていますので、それを左右対称に、かつ傷跡が将来なるべく残らないようにきれいに繋ぎ合わせる必要があります。途中では歯茎の割れた部分に骨を移植する手術をする場合もあります。また、成長に伴って骨格は変わってきますので、それに合わせた細かい調整も必要になってきます。このように長期的に治療をしていく場合が多数です。