新生児肝炎 シンセイジカンエン

初診に適した診療科目

新生児肝炎はどんな病気?

新生児肝炎は生後2カ月くらいまでに肝臓の腫大や肝障害などを発症する病気です。肝臓の障害から代謝や糖の新生、解毒作用などが正常に機能しなくなります。新生児黄疸が長引いたり、便の色が白っぽくなるのが特徴です。肝炎ウイルスなどの感染、代謝性の異常や疾患とは関係なく未だ原因は解明されていませんが、適切な治療を行えば9割以上は1歳までに完治するといわれています。

主な症状

新生児肝炎は、新生児に現れる黄疸が生後1ヶ月を過ぎても長引き、便の色が淡黄色から灰白色の状態になることで気づきます。肝臓の腫大、眼球結膜、皮膚の黄染、肝障害が認められ、これらの症状が生後2ヶ月以内に現れます。胆汁うっ滞が長期にわたると、脂溶性ビタミンや必須脂肪酸の欠乏を起こし、成長障害や出血傾向を伴うこともあります。黄疸が徐々に強くなり、皮膚が濃緑黄色になってきます。

主な原因

新生児が、生後一か月を過ぎても黄疸の症状が消えずに、長引いていることから、新生児肝炎が疑われます。その原因は、不明です。肝炎ウイルスなど明らかな感染症などを除外した、新生児に見られる肝機能障害です。ただ、タウリンなどの医薬品の投与などにより、95パーセントは一歳までに治ります。しかし、一部は死に至る場合もあるので注意が必要です。

主な検査と診断

新生児の特徴である黄疸、これがいつまでも消えずに生後一ヶ月すぎても残り続ける場合、また便のいろも淡黄色あるいは灰白色などの異常な色を呈している場合に新生児肝炎を疑い検査を行います。検査方法としましては肝機能の障害、および眼球結膜や皮膚の黄染を確認したのに腹部超音波検査やMRI検査によって胆嚢などの確認を行うことで検査します。

主な治療方法

新生児肝炎とは、新生児や幼児期に黄疸などの症状が現われ、肝臓に原因があることは分かっていますが、その原因はまだ解明されていません。特に男の子や低出生体重児に多くみられる病気です。治療法としては、ビタミン欠乏症に注意しながら、場合によっては肝移植をする事で回復すると言われています。しかし、まれに肝臓がんを発症する事もある様です。