深在性汗疹 シンザイセイカンシン

初診に適した診療科目

深在性汗疹はどんな病気?

夏場に大量に汗をかき続けると、肌のホルモンバランスが崩れて深在性汗疹を発症します。強い痒みやむくみなどの症状が出ます。症状が悪化している場合は、肌の色素沈着をおこします。暑い場所に長時間いると、発症しやすくなります。皮膚科に通って抗ヒスタミン剤を処方してもらうことで、痒みと炎症を治すことが出来ます。薬局で売っている軟膏でも治すことが可能です。

主な症状

深在性汗疹が発症するとその部分では汗が外に排出できなくなり皮膚が青白くなって盛り上がった状態の発疹があらわれます。しかし紅色汗疹のようにかゆみや赤い発疹は出ません。また、体内に熱がこもって熱中症の症状もあらわれ、めまいや動悸、全身がだるくなることがあります。悪化して身体の広範囲に広がってしまうと体温調節機能に支障をきたすことがあります。

主な原因

深在性汗疹の原因は、大量の汗をかいた時に、汗管と呼ばれる汗が通過する管が閉塞してしまって、汗が皮膚の表面に流出することができず、汗が皮膚の内部に貯留することによって、皮膚の表面に小さな水疱が出現します。この症状になるのは小児が多く、その理由として、小児は成人と比べると汗腺の単位面積当たりの数が多いためです。また、肥満体型の人は、この症状になることが標準体型の人よりも多いです。

主な検査と診断

深在性汗疹の検査方法は、診察や細菌培養などによって実施します。おおよその場合は、患部の症状とこれまでの病歴を調査することによって、具体的な病気の判別がつきます。また、要因が細菌によるものであれば細菌培養と抗菌薬の感受性検査を行います。さらに、明確に病気を判断するため、皮膚組織を採取した上で病理組織検査を行う場合もあります。

主な治療方法

深在性汗疹の治療法は、多くの場合自然治癒の時間経過で改善することが多くあります。症状が長く続く場合や、感染症の疑いがある場合は皮膚科や外科などからの処方による投薬によって改善する場合があります。また、発汗を抑えることでも改善の傾向が見られ、上記の投薬と自然治癒にあわせて対策を行うことで改善が早まる効果が期待されています。