褥瘡性潰瘍 ジョクソウセイカイヨウ

初診に適した診療科目

褥瘡性潰瘍はどんな病気?

適合していない入れ歯や虫歯などが口の粘膜に繰り返し刺激を与え続けることで、舌の縁の部分や頬の粘膜に生じる潰瘍のことを、褥瘡性潰瘍といいます。入れ歯や歯の被せ物が一定の箇所に刺激を与え続けた結果、その部位の血行が悪くなり壊死を起こしてしまうのが原因となっています。刺激を与え続けている原因となる箇所を治療しないままでいると、舌がんや口腔がんになるリスクがでてきます。

主な症状

褥瘡性潰瘍では、原因となっているものによってその症状の現れ方や現れる場所が異なってきます。歯が原因となっている場合、舌のへりの部分や頬の粘膜に潰瘍が生じます。入れ歯が原因となっている場合には、下あごの内側に潰瘍が生じることが多く見られます。どちらの潰瘍も比較的浅く、その周囲はわずかに盛り上がりを見せるだけです。また、接触痛や刺激痛はありますが潰瘍自体が痛むことはほとんどありません。

主な原因

褥瘡性潰瘍は、口腔粘膜にできるものです。原因としては、虫歯や歯の詰め物の鋭利な部分が出っ張っていたりすることや、入れ歯が合わなかったり歯並びが悪かったりすること、他の病気や薬剤の影響による口の不随意運動や噛み癖などによって、口腔内に対して慢性的に刺激が加わって血行が悪くなるなどして上皮が壊死したり脱落してしまうことが挙げられます。

主な検査と診断

褥瘡性潰瘍の検査方法としては生検があります。この疾患では原因となる部位が、歯が原因になっているもの、舌のへりや頬の粘膜に潰瘍があるケースなどがあります。その為、この潰瘍を一部切除して調べます。又、舌に潰瘍ができていて周囲に硬結などができているものでは、がんとの差別化を図るために、一部の組織を切除し、顕微鏡での検査が必要になります。

主な治療方法

褥瘡性潰瘍の治療法といたしましては、病院や歯科クリニックで、刺激する原因となるものを取り除く治療を受ければ、じきに治ります。ですが念のため1週間から2週間は経過を観察する必要があります。また刺激が続いていると、口腔がんの誘因になりかねない場合もあるので、早期治療が望まれます。口腔がんと見分けがしづらいという事があります。